表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/120

10ー10

「突然に来て、おかしなことを聞いてすまなかったな」


ヴィグは、ルリがカイラスの子を宿していると分かれば、自分の気持ちは、ルリのために告げないつもりだった。


ハイラルの巫女姫 シルダリヤのーヴィグ、お前にもその機会は与えられるかもしれないーという言葉が、ヴィグのうちによみがえる。


ーまだ、姉者がまみえたアレは、父を定めてないとみえる。


あらためて、自分の気持ちを確かめるように

ルリを眺めた。


ハイラルに戻ってからも、ルリに出会った浴場でのことが思い出されて、後悔した。


ハイラルの男らしく無理矢理にでも、手に入れることはできなかったのかと。


あの日から、ずっとルリを欲しいと思っていた。


ルリは、ヴィグが次になにを言うのかと、見守るように、ヴィグの表情を探っている。


ルリに出会った日よりも前の自分には、もう戻れないらしい。


女に直心(ひたこころ)を捧げたいと思うようになるなんて、思いもしていなかった。


自由気ままに、恋をしてきたが、ルリに向かう自分のうちにある烈しい渇きに比べれば、戯れでしかなかったようだ。


「あの日...

カイラスに飽きたら、俺のところに来いと言ったことを覚えているか?」


ルリが、ヴィグを真っ直ぐに見つめている。

そして、ゆっくりと頷いた。


「今日は、お前に、そうは言わない。

ハイラルに...俺のところに来い。


ルリが好きだ。


ルリの心が誰に向いていようと、必ず、俺を好きになるようにしてみせる」


胸のうちにあるもの、ルリが、今のヴィグのすべてだった。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ