似て非なる世界 #3
「ん? 」
窓の方を向いていたミキはジェーニィの方に振り返り、ニヤリとする。そして、確かめる。
「ジェーニィ。今、何て言ったの? 」
「俺はその姿も良いと言っただけだぞ? まぁ、現実のミキを知らんからそこと区別はつけられないけどさ」
何で聞き直されたのか分かっていないジェーニィ。だから、ジェーニィは同じことをもう一回言ったのだ。
「へぇ? じゃぁ、ジェーニィはロリコンなんだ? 」
「な…………っ!! なんでそういうことになるっ!! 」
もちろんのこと、ジェーニィは慌てて否定にかかる。ジェーニィが年下だと知ったミキは、畳み掛ける。
「ショタコン? 」
「それも違うっっ!!!! 」
恥ずかしそうに首を左右に振っているジェーニィ。それを見てミキはより面白くなる。こういう風に、他人を、友達を弄ったことがなかったから。
「あはは、ごめんごめん。冗談だって」
「びっくりするから、そういうことは言わないでくれ」
「ごめんごめん」
「はぁ………………」
落ち着いたジェーニィは疲れたような感じでベットに腰をおろす。ミキはもう一つあるベットに。さっきみたいに、隣にはいない。
「おまたせ。戻ったよ」
「ご、ごめん……。待った? 」
ようやく二人が戻ってきた。男の子から女の子になったが現実とはそんなに変わってないんだろうな、という印象をルースには受ける。逆に、ミクはちょっと女の子っぽくなったかな、という印象を受ける。ミキの主観的な感覚だけれど。
ミクもやっとなれたのかなぁ、とミクは思う。
「もう大丈夫そう? ミク? 」
「う、うん。まだ……ちょとだけ……、臭わなくもないけど………………」
「そうか? 俺には分からんが」
「隣にいる僕でも分からないんだから、そんなに心配しなくて大丈夫だよ」
「そ、そうかな…………」
ミクはミキの方に。ルースはジェーニィの方に。
「時間もあれだしさ、今日はここまでにしとくか? 」
「僕はそれでいいと思うな。ミキとミクは? 」
「そだね」
「今日はもうしないの? 」
ミクだけが違う意見。
「そうだね。明日も学校だし、一度ログインしたら中々落ちようとは思わなくなっちゃうからね」
「また明日。それでいいだろ? 」
「私はルースとジェーニィと同じ意見だよ」
「そっかぁ………………。私だけやろっかなぁ……」
夜ご飯を食べお風呂を入ってからやるとしても、現実の時間の九時頃からは始められる。二時間くらいはプレイする時間が確保できる。
「あんまりしすぎるなよ? 」
「分かってる」




