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Elysion Online  作者: 乾 碧
3章
54/60

Let's party #9


「そんじゃ、まず、【アーロン川】まで行くか」

「そうだね。先頭はジェーニィに任せたよ」

「おぅよ。ルース。後ろは任せる。ミキもミクも普通についてくればいい」

「う、うん」

「頼もしいねぇ。二人とも」

ジェーニィを先頭に、ミキ、ミク、ルースの順の隊列。背後からの敵にも対応が出来る。4人が1列に並ぶのは危ない。

装備ストレージから【ムーンアクス】を呼び出して肩に担いだミクは、ジェーニィを見る。

やっぱり、ジェーニィの武器はカッコいい。後で斧以外の武器を探してみようと、ミクは密かに思った。

「ねぇ、ジェーニィ? 」

「どうした? ミク」

歩きながら、ジェーニィは顔をこちらに向けてくれる。前から敵は来ていないようだ。

「ジェーニィは獣人(ビースト)なのに、攻撃するスピード速いんだよね? 」

見たことはない。ミキから聞いただけ。

「そりゃ、この武器のおかげだな」

そう言うと、ジェーニィは2つの短剣【水刀風染】と【風刀水染】をクルクルと回す。

「そうなの? 」

「あぁ。2つ同時に使うと自分のスピードを上げられるみたいなんだ。魔法にもそういう技があるみたいだが」

「魔法はよく分からないや……」

どちらかというと前衛がいい。敵をドンドンと倒していきたい。

「【速度加速(タキオン)】のことかな? 」

ミクの後ろから声が飛ぶ。ルースの声だ。

「そうそう。それだな」

「データベースで見たくらいだけどね。一応、昨日と今日でどれくらいの技能(スキル)が開放されてるのか知りたかったし」

「なるほどな」

どのような技能(スキル)がこの世界にあるのか。それは何一つとして明かされていない。全てプレイヤーが調べていくしかないのだ。

「あ、そうだ。ルース」

「んー? 」

「植物系のモンスターが多いって言ってたけど、どんなのがいるの? 」

「そうだね。ここで出て来るのは基本的には【デモンローズ】と【ウネル】だね」

ミクはちょっと想像してみる。

【デモンローズ】というのは、名前からちょっとなら想像可能。ローズだから薔薇。デモンとついているのだから、色も黒くて形も大きそう。

だけど、【ウネル】というのは聞いただけでは何も分からない。

「【ウネル】って? 」

「ウツボカズラって植物知ってるかな? 」

「うん。知ってる」

ミクの後にミキも首を縦に動かす。

「壺みたいな形してて、虫とか食べるやつでしょ? 」

「そうそう。【ウネル】はそんな形してるんだ」

「うへぇ……。気持ちわるそー」

ミキはブルブルと身震いしている。その身震いがミクにも移りそうだ。

気持ち悪いのは苦手だ。普通ならそんなこともないのだけれど、この世界にいるとそう思ってしまう。

「レベルの幅は15〜20。あまり出会いたくはないね」

「残念ながは、そうもいかないみたいだぞ。ルース。ミク、ミキ」

「え……………………? 」

「お出ましだ」

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