Let's party #4
ミクはこのElysionをやってから、獣人という種族に会ったことがない。
ミクが会ったことがある種族は、人間、エルフ、それと猫獣人だけだ。猫獣人も獣人と同じ種類ではあるが、はっきりと区別できる差があるのだ。
しかし、その差は目に見えるものではなく、能力値である。
「噂をすれば…………」
ミキが目を動かした先にミクも目をやる。
「ミキ、ルース。待ったか? 」
「待ってないよ。5分くらいしかね」
「僕は全然。さっき来たばっかりなの」
ミキとルースは、それぞれ待っていないということを示す。
「なら、良かった。ミキの隣にいるのが言ってた娘かい? 」
「うん。元は男の子だから、ルースとも一緒で話合うかも」
「そうか。よろしくな。えっと……」
「ミク。よろしくね」
「あぁ」
ミクはジェーニィと握手を交わす。
ミク達は珈琲やら何やらを頼んでから、これからについて話すことにした。何処にどんな目的で行くのかということを、決めなくてはならないからだ。やはり、闇雲というのは良くないのはこのゲームでも同じだ。目的がある方が、効率が良い。
リリース2日目ということもあり、武器を全然揃っていないし、ゲーム内通貨のセルだって溜まっていない。
「どうしよっか……? 」
「そうだな……。レベルも上げたいしな。ミキとルースとは一回パーティー組んでて、持ってる武器も知ってんだけど、ミクは? 」
「私? 私は斧だよ」
「斧……。じゃ、前衛か。ミキは長剣でルースは弓だから、前衛多いな」
「後ろに下がるのは僕だけだね。援護は任せてっ」
「おぅ、任せた。まぁ、一回やってみないことには、どうなるかは分からんな」
「それもそうだね」
ミクはうんうんと、頷く。
「簡単な場所を選んだ方が良さそうだね。【深淵なる森】でも良いと思うけど……、どうする? 」
ミキがそう提案した。
「昨日は行ってないからな……。誰かチュートリアルで行ってたりするか? 」
「僕行ってるよ。チュートリアルもそこだったし、その後にも1回ね」




