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Elysion Online  作者: 乾 碧
3章
48/60

Let's party #3


「それって……? 」


ミクは首を傾げる。


「喋り方だよ。現実では男の子だけど、今は女の子だよ? 喋り方は重要だと思うなぁ」

「そんなこと言ってもなぁ……」

そっちの方が良い、と拓斗も思ってはいたが、そう簡単に話し方や口調等を変えられるものではない。

「じゃ、練習しようよ。練習」

「練習……? 」

「呼んだ友達の内の1人は、今のミクと同じパターンなの。すなわち現実では男の子で、こっちでは女の子。その娘、私から見ても全く違和感無いし、それで練習すれば良いよ」

「なるほど……」


ミクは、改めて自分の身体を見てみる。


ミクの視界から見える自分の双丘は残念なことに少し小さいが、それだけで自分が女の子なんだ、ということを実感させられる。


「あ、来たよ」


ミキのその声に、ミクは店の玄関に目を向ける。


小豆色の髪をした女の子がそこにいた。


その少女はミクがこの店に入った時と同じように、メイドに接待を受けている。


メイドがミク達の方を指差す。


「あ、ミキ」

「ルースちゃん。こっちこっち」


ルースと呼ばれた少女はメイドに一礼してから、こっちに向かって走ってくる。


「いったぁぁぁぁ…………」


転けた。


「大丈夫……? 」


そんなルースに、ミキはしっかりと手を差しのべる。


「大丈夫…………。ありがと、ミキ」


「良いの、気にしないで。紹介するね。この娘がさっき話してた娘」


「あ、初めまして。わ、私はミク……、です……」


ミクは少し頑張ってみた。そんなミクを見ているミキは、少し笑っている。


「うん、よろしくね。僕はルース。もしかしたら、ミキから聞いてるかもしれないけど、現実では男の子だったわけで、僕って呼び方だけは変えられなくて……、まぁ、僕っ娘ってことで許して欲しいな」


ルースは、ミクに握手を求める。


「うん、よろしくね」

友達(フレンド)登録しよっか? 」


ルースがさっきよりも笑顔で聞いてくる。


「あ、そうだね」


「ルース様から、友達申請がきています。承認しますか? 」

出てきたシステムメッセージに、ミクは、はい、のボタンを押す。


「よしっ。それで登録完了っ!! 」


ルースは何故かそのばで1回転してから、ミクの対面に座った。


ミクは白色のスカートを着ているから、その時緑色の何かが見えた気がしたが、自分は女、あの娘も本当は男、とミクは自分に言い聞かせて気にしないことにした。


「後、もう1人くるから」

「男の子? 女の子? 」


ミクはそこだけが気になった。


「男の子だよ。現実でもこっちでも」

「良かった……。ところで気になったんだけど……、人に喋り方とか言っておいて自分はどうなの? 」

「男の子だけど基本間違えられるし、このままで良いんじゃない? 無理に変える必要はないよ」

「…………」


……こいつ……。


「もう1人って? 」


ルースが疑問を口にした。


「ジェーニィだよ。言ってなかったっけ? ルースと私は知ってるけど、ジェーニィは獣人(ビースト)だから」

「言ってないよ……」

「まぁ、今知ったから良いってことで」

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