新しい仲間 #3 拓斗の日常? #1
「それで、あなた達はこれからどうするの? 後10分もすれば神猪がもう1回出てくるけど……、どうする? 戦う……? 」
「もういいにゃ……」
「私も……」
「もう散々よ……」
「嫌……、だね……」
杏奈、トモ、朱音、ハルは心底嫌な表情を浮かべ、アリスの提案を断った。
「まぁ、そうよね……。じゃ、帰ろうか……」
「にゃ」
皆の意見を合わせ、トモ達は第4広場に戻った。
広場に戻ったトモ達は、Elysionが暗くなるまで、アリスから色々なレクチャーを受けた。
このレクチャーは、広場に戻った時、トモが疑問に思ったことをアリスに聞いたことから始まった。
アリスは、第1広場でチュートリアルを始めたと聞いていたので、第4広場に来れたことについて、トモが質問したのだった。
広場の間は、印として登録している場所でないとその場所に飛ぶことは出来ない。
そう聞いたトモにアリスは、「広場は全部見たから行けるのよ」と、返答した。
1から10まである広場を全部回ろうとすれば、相当な時間がかかる。アリスにとっては楽しかったから、大変だとは思わなかったらしい。
基本的には全ての広場についてのレクチャーを受けたのだった。公式攻略サイトやらも見ながら。
「それじゃあね」
「うん」
「にやぁ〜」
「また聞きたいことあったら聞きなさいよ」
レクチャーが終わったらトモとハルは、まだゲームを続けるという杏奈、朱音、アリスよりも先にログアウトした。
智と別れた別れた拓斗は、いつものように自分の教室に向かった。
……今日も、頑張らないとな……。
帰ったらElysionが出来ると思うと、いつもより気合が増してくる。
「たっくん、おはよーっ!! 」
そんな拓斗の背中に、1人の少女が飛びつく。自分の胸をむにゅぅ、と押し付けながら。
「おはよ。美樹」
拓斗の背中に抱きつき、楽しそうに笑っている少女の名は、近藤美樹。拓斗と美樹は、ゲームで仲良くなったといっても過言ではない関係だ。
「たっくん、最近私が抱きついても嫌がらなくなったね」
「だって俺がやめろと言っても、美樹はやるだろ? 」
「んまぁ、そうだけどね」
そんなやりとりをしてるなか、数人のクラスメイト、主に男子が、拓斗達の横を羨ましそうに通って行く。
「そんなことより美樹」
「ん? 何? 」
まだ美樹は、拓斗の背中から離れようとはしない。
拓斗は背中に受ける感触をあまり感じないようにして、言葉を続ける。
「昨日、Elysionやったか? 」




