新しい仲間 #1
トモは、恥ずかしそうに照れている、自分達を助けてくれた少女を見る。
「それはきになる……。ね? 杏奈? 」
「にゃ……」
杏奈はいつも通りの調子で答える。
「あたしにとっちゃぁ、あなたのその言葉の方が気になるんだけどね……」
有栖川は、武器ストレージに手に持っている武器を直し、少し溜息をつきながら、話す。
「にゃぁ? 」
「それよそれ……」
「杏奈は教えてくれないのよ……」
トモも溜息をつき気味に言い、朱音もうんうんと頷く。
「そうなの? 戦ってる姿を見て、てっきり仲良しの4人組だと思ってたけど……、違うの? 」
「仲良しなのは間違ってないにゃ。でもトモとハルには昨日会ったばかりだから、もっと仲良くなれると思ってるにゃ」
杏奈は紹介をするかのように、ハルとトモを順番に指をさす。
「ふぅん……。そっちの拳銃持ってる髪の長い娘が、朱音? 」
「えぇ。杏奈とは幼馴染なのよ。それでも教えてくれないんだけどね。ちなみに、トモとハルも幼馴染」
「良い関係ね。羨ましいわね」
「有栖川……さんにもそういう関係の人いたりしないんですか? 」
見た目から判断すると、トモは自分より年齢が下かな、とも思ったが、容姿が変わるこのゲームなのでトモは、初対面と理由もあり敬語で話しかけた。
「アリスで良いわよ。後あたし高校1年だしあなた達も……、そうよね? なら敬語は使わなくて良いわ」
「一緒なんだ……」
「現実でも友達になれるかもにゃ」
杏奈は少しだけ顔を輝かしている。
「そうかもね……。で、さっきの質問に答えるけど……」
「あぁ、幼馴染ってやつ……? 」
「うん。まぁ、あたし達の関係はそれじゃないんだけどね」
「1つ聞いても良いかな……」
あまり口を開いていなかったハルが、間に割って入ってきた。
「ん? どうしたの? 」
「私達が戦ってる姿を見てたって言ってたけど……」
「うん。一番最初から見てたわよ」
「最初から……? 」
「えぇ。あたしも神猪を倒すために滝壺でここに来るためのスイッチを探してたら、丁度あなた達がスイッチ踏んだのを確認してね。あのスイッチには、直径10メートルまでの位置にいる人を巻き込むから、それに肖ったてわけ」
「アリスはここに来たことあるのにゃぁ? 」
「これで5回目」
「5回も来てるの? 」
「ということは、今までに4回あの神猪を倒してるってことよね……? 」




