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Elysion Online  作者: 乾 碧
2章
35/60

出現そして戦い #5

「大丈夫だから、早く……、杏奈のところに……」


トモの魔法によって体力を満タンまで回復させたハルであったが、ゆっくりと口を開き、言葉を作った。


杏奈(あんな)の方に目をやると、まだ神猪(オッタル)と戦闘していた。杏奈までもがここの場所に戻ってくると、標的(ターゲット)が4人全員になってしまうから、杏奈はたった1人で神猪(オッタル)の相手をしてくれているのだ。


杏奈は、連続で【(せつ)風纏(かぜまとい)】と【(ざん)風纏(かぜまとい)】とを組み合わせ神猪(オッタル)に攻撃をしていたが、神猪(オッタル)と戦闘を始めた時と同じように、神猪(オッタル)の体力ゲージはさっき減らしたところから微動だにしていない。


「分かった」

「任せなさい」


トモと朱音(あかね)は、視線をハルから神猪(オッタル)に移す。


「【速度加速(タキオン)】」


トモはハル以外の2人と自分に、【イルヴァーナ】の時にもお世話になった魔法を発動する。


速度加速(タキオン)は自分のスピードを底上げする以外にも、もう1つの効果がある。


それは、魔法詠唱時間の短縮だ。

最初のほうで覚えられるような魔法の詠唱時間はほぼないものであるが、上級の魔法にもなるとそうでなくなるため、必要となってくるのだ。


「【氷壁の守り(アイス・シールド)】」


声を発したのとほぼ同じタイミングで、4人の前方にそれぞれ透明のシールドが現れる。


このシールドは敵の攻撃を防ぐためにあるものなので、拳銃のように必然的にシールドより後ろで攻撃することになっても、きちんと攻撃は通る。


「ありがと。トモ」

「気にしない気にしない」


朱音から礼を言われたトモは少し照れながら答えを返し、自分達の前に立ちはだかる神猪(オッタル)を確認する。


その瞬間。


「フギルァァァァ!!! 」


神猪(オッタル)が今までより大きな音を持って、咆哮した。



「きゃ……」


神猪(オッタル)に攻撃をしていた杏奈は、その神猪(オッタル)との咆哮とともに放たれた覇気に、杏奈の身体は数メートル吹き飛ばされる。


……え……。


トモはその神猪(オッタル)の姿を確認して、目を丸くした。


トモの目には、その姿が1回りも2回りも大きくなったように見えたのだ。


まだ攻撃魔法を習得していないトモであったが、先に飛び出した朱音に続くように走り出した。


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