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Elysion Online  作者: 乾 碧
2章
34/60

出現そして戦い #4


「ギュファァ!! 」


さっき受けた衝撃が攻撃によるものだ、と気付いた神猪(オッタル)が、それと同じタイミングで杏奈達に標的(ターゲット)を変えた。


ハルはさっきと同じ体勢で、杏奈(あんな)は【横切り(スラッシュ)】した時とは違う体勢で、神猪(オッタル)に向う。


杏奈の体勢は、【横切り(スラッシュ)】とは逆の右方向に【鎌鼬】を構えているもので、神猪(オッタル)に向かって加速する。

初動だけでは、【(せつ)風纏(かぜまとい)】と同じものだ。しかし、違うのはここからだ。


(せつ)風纏(かぜまとい)】はこの右に構えたまま、上に振り上げそのまま敵に向かって斬りつける技。


「【(ざん)風纏(かぜまとい)】!! 」


(せつ)風纏(かぜまとい)が単発の剣技であるが、(ざん)風纏(かぜまとい)は多発の剣技だ。


剣を振り上げるのではなく、その体勢から剣を一旦地面ギリギリまで下げ、その位置から切り上げる。そして、その勢いで1回転しながら敵上空にへと身体を移動させ、剣を上から刺し込むのである。


「ギュルァァァァ!! 」


その攻撃は神猪(オッタル)の背中に突き刺さった。


が、神猪(オッタル)が突進するスピードに何ら変化が表れない。


「ハルッ」

「うん」


杏奈はハルに声をかけてから、刺さった【鎌鼬】を抜き、神猪(オッタル)の背中から飛び降りる。


「【アイスアウト】ッ! 」


氷拳アイスパンチ】をランクアップさせたような技だ。【(ざん)風纏(かぜまとい)】と同じように多発の技になる。


正面から行くと弾かれる可能性があるので、ハルは神猪(オッタル)の左側から技を叩き込む。


「やぁっ! 」

「ギルャワァァ」


さっき全くと喰らわなかったのは何だったのか、というほどに、神猪(オッタル)の体力ゲージがどんどんと左に寄っていく。


これでいけるかも、と思ったハルはそのまま連続で攻撃を打ち込む。だが、


「ハルっ!! 離れてっ!! 」


そんなハルに杏奈が珍しく鋭い声を飛ばした。


「……えっ……!? 」


突然の杏奈の声にハルの行動がずれ、遅くなった。


「フギュァァァァ」

「きゃっ!! 」


神猪(オッタル)は、そんな1秒にも及ばないとてつもなく短い時間を、見逃しはしなかった。


ハルの身体が、トモ達がいるところまで飛ばされて来る。


「【(グロア)】」


ハルがこちらに飛んで来ることを分かった瞬間、トモは魔法の詠唱を開始し、丁度ここに来るタイミングで発動出来るようにした。


「くっ…………」


痛みに顔を顰めていたハルであったが、トモの魔法を受け、その顔はすぐに安らいだものに戻る。


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