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Elysion Online  作者: 乾 碧
2章
32/60

出現そして戦い #2


「なぁっっ!! 」


光から解放されたトモ達の視界に映ったのは、さっきまでいた岩壁から水が染み出ているアーロン川の滝壺ではなく、辺り一面背丈1〜2センチほどの草が生えている草原だった。


「え…………? 」


新しい街、フィールド、ダンジョンに行くと、システムがそこの場所の名前を教えてくれる。しかし、今回のシステムメッセージは、全て「?」で埋め尽くされていた。


「皆。メッセージ届いてる……? 」


トモはゆっくりと立ち上がり、ハル、杏奈(あんな)朱音(あかね)を見渡して、問うた。


システムメッセージに異常が出ているのは、トモだけという可能性もあるからだ。


「届いているといえば、そうなんだけどね……。全部「?」になってるわね…………」

「私も朱音と一緒……」


朱音とハルには、トモと似たような文章が送られているらしい。


「にゃ……? あたしの所にはちゃんと来てるよ……? 」


杏奈は不思議そうな顔付きで、3人を見た。


「後……、パーティーは強制的に解散させられてるみたいにゃ……」


杏奈の元に3人はそれぞれ集まって、杏奈の元にだけきちんと届いたメッセージを確認する。


「特別フィールド【ヴィーグリードの草原】 このフィールドではパーティーを組むことが出来ません。組まれているパーティーは解散されます。経験値は全て均等に振り分けられるので、御安心ください。このフィールドからは、【神級モンスター 神猪(オッタル)】を倒さない限り、出ることが出来ません。このシステムメッセージが届いてから2分で、強制的に戦闘にへと移行します」


杏奈が淡々と、システムメッセージを読み上げた。


「2分って書いてあるよね……? 」

「にゃ……」

「もうすぐ2分……、経つよね…………」

「そうにゃ…………」

「のんびりしてる暇無いよ。武器構えてっ!! くるよっ!!!! 」


ハルが大きい声を上げたかと思うと、トモ達の300メートル先の空間が、歪み始めた。


それを見た4人は、それぞれ事前に打ち合わせた通りに、陣形をとる。


トモは杏奈、朱音、ハルを俯瞰出来る位置まで下がった。


……さ、頑張ろ……。


「10秒後に神猪(オッタル)が出現します」


今度は音声でのシステムメッセージが届いた。


「…………9、8、7、6、5、4、3、2、1、0。神猪(オッタル)出現します」

「行くよっ! 皆っ!! 」

「うんっ! 」

「にゃっ!! 」

「うん」


トモ、ハル、朱音、杏奈はそれぞれ武器を握り直し、戦闘体勢に入った。

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