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Elysion Online  作者: 乾 碧
2章
30/60

嵐の前の静けさ #15


「そう言われると恥ずかしいなぁ……」


トモは照れ笑いをしながら、言葉を続ける。


「だって、ハルにもゲームの面白さを知ってほしかったからね」

「にゃるほどにゃぁ……。あ、そうだ。ハル。友達(フレンド)登録しようよ」

「あ、私も」


ハルが「うん」と言うよりも先に、ハルの視界に「朱音(あかね)さんと杏奈(あんな)さんから、友達(フレンド)の申請が届いています」というメッセージが現れる。


「うん。これからよろしくね」


ハルは承認のアイコンをタッチし、朱音と杏奈を見つめる。


「じゃ、パーティーくっつけて、早く奥まで行こ……? 」


トモは、杏奈と朱音の2人はもうパーティーを組んでいると思ったので、パーティー合体の申請を、朱音に送った。

どちらがリーダーかは、何となくであったがすぐに朱音だと分かった。だって朱音は、チュートリアルの時にリーダーだったから。



決めた通りに、杏奈、ハル、朱音、トモ、の順番で、アーロン川の滝壺に向けて歩を進める。


攻略サイトで調べた結果、【深淵なる森(ダークネス・ウッド)】より、モンスターの出現率が少しだけ低いということが分かったが、4人横並びになって、歩くということはしなかった。


その並びでも対処は出来ると思ったりもしたのだが、朱音が「念のためにね……」と言ったから、こうなったのだ。


「あそこみたいだにゃぁ……」


10分くらいは歩いただろうか。4人の視界に目的地が入った。


「そうね」

「それにしても大きい…………」

「このアーロン川の滝は全長20メートルほどあるみたいだね。この滝崖を登った先にもダンジョンがあるみたいだけど、今は行けないみたい」


トモ、杏奈、朱音の3人がその大きさに見惚れている間に、調べたらしいハルが、そう説明してくれた。


「ここから入れるのね……」


その滝から左に少し回った所、まるで4人を待っていたかのように、滝壺への入り口が大きな口を開けてそこにあった。


【アーロン川 滝壺】


トモの視界に、新しいダンジョンに入ったことを知らせるシステムメッセージが届く。

アーロン川とは別のダンジョンとなっているらしい。


両端に等間隔に(あかり)が灯されていたが、その光はそれほど、明るいというわけでもなかった。


「案外暗いんだね」

「そうみたいだね……」

「また怖いのかにゃぁ? 朱音? 」

「何言ってるのよっ!そ、そんなわけないでしょ…………」

「ほんとかにゃぁ? 」

「何よ……」

「にゃにもにゃいにゃあ…………」


少しだけ暗い所が苦手な朱音を、杏奈がからかっている。

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