嵐の前の静けさ #14
「そうだけど……。よく分かったね……」
ハルは、目を悪くしながら声を作った。
「どうして分かったの……? 」
「どうしてだろう……。何かそんな気がした、というだけなんだけどね……」
「それでハルの性別を当てたってことかにゃ……? 」
「まぁ、そういうことになるわね……」
「すごいわね…………」
トモ、ハル、杏奈の3人は、それぞれ朱音に対して驚きの視線をむける。
「そんなに見ないでよ……。それより今は【フィーガル】のことでしょ……? 」
朱音は【フィーガル】の部分を強調する。
「そうだったにゃ……」
杏奈はウインドウを展開し、サイトを開く。
「さっきに更新されたものもあるから、それも合わせて説明するにゃぁ? 」
「うん」
「分かった」
「早くしなさいよ……」
「にゃ? そんじゃぁいくにゃ? 」
杏奈はそう前置きし、説明を開始する。
「【フィーガル】が炎と水の属性があることは皆が知ってる事だと思うにゃ。で、【フィーガル】は蛇みたいな形をしてるということらしいね」
「蛇……? 」
「にゃ。この属性は戦うタイミングによって変わるみたいだにゃ。最初に炎属性で出てきたら、体力が半分になったところで水属性に。最初が水属性だったら後から炎属性になる。ということらしいにゃ」
「となると、2つ作戦を練らないとね……」
「うん。ハルの言う通りにゃ。ていうことで、互いのスキルの確認でもしょうかにゃ……? 」
皆の技能を確認して30分ほどで、大まかな戦闘イメージが完成した。
まだ攻撃技を習得していないトモは、後ろから速度加速を含め、援護をするという選択肢しかない。
……また援護か……。
まぁ、それしかすることがないから仕方ないんだけどね、とトモは自分に言い聞かせる。
「もう進む? 」
一応リーダーであるトモは、皆に問いかける。
「そうね。こんな所にいてもあれだしね」
「じゃ、れっつごーにゃぁ」
朱音と杏奈がトモにのったところで、ハルが別の疑問を投げかけた。
「トモはリーダーを……、よくやったことあるの? 」
ハルが、そうトモに質問した。
「まぁ、そうね」
「へぇ……。そうなんだ……」
「ハルはあんまりゲームしないもんね」
「うん……」
「じゃ、ハルはこのゲームをしょうと思ったのかにゃあ? 」
「トモが誘ってくれたの。こんな面白いゲームを教えてくれたトモには感謝しないとね」




