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Elysion Online  作者: 乾 碧
2章
28/60

嵐の前の静けさ #13


「スキンシップとしては普通だけどなぁ……」

「普通じゃないよ。絶対に……」


朱音(あかね)さんから、メッセージを受け取りました」というシステムメッセージが、トモの視界に現れる。


「あ、きたきた」


メッセージを確認しますか? というアイコンをタッチし、トモはメッセージを確認する。


「こんにちは、トモ。杏奈(あんな)に書かせるとどうなるか分からないから、私が。私達は今まさにアーロン川に行こうとしているところなの。まだそんなに進んでいないなら、その場所で待っていてもらえないかしら? 」


これが朱音からのメッセージだった。


「了解」


トモはそれだけを書いて、返信した。


「どう……? 」

「もうすぐ着くから待っててほしいって」

「分かった。ちなみに何人? 」

「2人だよ。ハルもすぐに仲良くしてなれるよ」

「うん。2人の武器は……? 前衛1人と、中衛と後衛かのどちらかがいると嬉しいんだけど……」


それならピッタリ。


「杏奈が大剣使いで前衛。朱音は拳銃だから大丈夫だよ? 」

「なら、良かった」


トモは、頭の中で少し考えてみる。


トモの【ロッド】、朱音の【拳銃】は、攻撃する際に少しだけ時間を要する。ロッドの場合は魔法の詠唱、拳銃の場合は魔力(マナ)を詰める必要があるため、動作だけで勝手にシステムが判断してくれる剣などとは、勝手が違うのだ。だとしても、その差は微々たるものなのだが……。


「ねぇ、ハル……? 」

「どうしたの? 」

「【イルヴァーナ】はライオンみたいだったけど、【フィーガル】はどんなんなの……? 」

「えと…………」

「それはあたしが説明するにゃ」


ハルが説明をしようとしているところで、別の声が入ってきた。杏奈だ。


「杏奈っ! 朱音っ! 」

「待たせちゃったかにゃ? 」

「全然待ってないよ? 」

「そう? なら良かった……。モンスターに囲まれたりして大変だったのよ……」


朱音が杏奈の上に乗るような形で、入ってくる。


「お疲れ様。朱音」

「まぁ、あたしはそんなに疲れなかったけどにゃぁ……。トモの隣にいるのはお友達かい? 」

「あ、うん。昔からずっと一緒なの」


トモの紹介で、ポカンとトモ達を見ていたハルが我に返る。


「ハルです。トモも言っていたけど、幼馴染ってやつです」

「なるほど……。あたし達みたいな関係だね。ね、朱音? 」

「そうなるわね。でも、ハルだったかしら……? あなたは元々男の子……、よね……? 」

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