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Elysion Online  作者: 乾 碧
1章
14/60

チュートリアル #9


イルヴァーナは、すぐに朱音(あかね)に対する攻撃をやめ、今、攻撃してきた杏奈(あんな)のほうにその自身の大きな身体を向ける。

「こっちにゃ」

杏奈はすぐさまイルヴァーナから離れ、攻撃体勢にはいる。

「杏奈っ!! 」

「あたしは大丈夫。もしかしたら朱音に標的(ターゲット)が向かうかもしれないから、防御は任せるよ」

「うん」

トモは自分に速度加速(タキオン)の魔法をかけ、朱音の元に駆け寄る。

「トモ・・・・・・」

「麻痺が治るまで後どれくらい? 」

「後1分みたいね・・・・・・」

「案外早く治るんだね」

「動けないけどね・・・・・・」

イルヴァーナの攻撃には、下位状態異常の麻痺が発生する場合があり、今回の場合、擦った程度の杏奈には発生せず、ある程度のダメージを受けた朱音には発生したのだ。

「【ホーリーガード】で治せるんじゃなかったの? 」

「えへへ。さっき自分に速度加速(タキオン)を使っちゃって、魔力(マナ)が無くなってね・・・・・・」

「はぁ・・・・・・。なんかトモらしい気がするわ・・・・・・」

「私らしいって・・・・・・? 」

「後で言うわ・・・・・・。麻痺がそろそろ治るみたいだし、杏奈の援護しにいかないと」

立ち上がろうとした朱音にトモは、そっと手差し出す。

「ありがと。それと、これ・・・・・・」

朱音の手中に1つの瓶状のものが現れる。

魔力(マナ)ポーションね。ありがとう」

朱音からそれを受け取り、飲み干す。

「それじゃ、行くわよ? トモ」

「うん」

トモと朱音は杏奈の援護にまわる。

「待ってたにゃあ・・・・・・。そろそろ1人ではきついにゃ」

イルヴァーナの体力ゲージは3分の2まで減っていて、ゲージの色は赤色に変化していたが、それは杏奈の体力も同じだった。

「下がって杏奈」

「にゃ・・・・・・」

朱音の声に従うように、杏奈は後ろに飛ぶ。

トモは杏奈が後ろに下がったのを確認してから。

「朱音っ! 」

「うん。任せなさい」

朱音はがっちりと【2丁の雷煌ツヴァイ・ライトファイア】を握りなおす。

「【雷砲(ライトボム)】っ! 」

トモがイルヴァーナの左側に回ったのを見てから、朱音は右に出て、さっき撃ったものの雷属性の弾丸を放つ。

その雷砲(ライトボム)はイルヴァーナに命中するが。

「ちっ・・・・・・」

やはり雷属性に雷属性は合わないのが分かる。

「【雹流(ひょうりゅう)】っ!! 」

そうトモが唱えるとそれに呼応するように、上空からイルヴァーナに向かって雹が降ってくる。

「ガッ・・・・・・ル・・・・・・」

それの全てがイルヴァーナに命中する。

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