チュートリアル #8
「まずはあたしからだにゃぁ」
3人が横並びになっていた状態から、まず予定通りに杏奈が自身の剣【鎌鼬】を両手で持ちながら、イルヴァーナに向かう。
それを確認したイルヴァーナの視線が杏奈の方に移動する。
「グル・・・・・・」
イルヴァーナが右前脚を上げ、杏奈を上から踏み潰しにかかるが、ここからは、トモの出番である。
「【速度加速】!!」
トモがこう唱えた途端、杏奈の地面を踏み込む速度があがり、イルヴァーナの攻撃を回避する。
「トモ。ナイス」
「うん」
「・・・・・・【横斬り】」
イルヴァーナの胴体の右側に出た杏奈は、単発剣技【横斬り】でイルヴァーナの身体に剣を突き刺し、イルヴァーナの攻撃を避けたスピードのままで走り抜ける。
「ガァァァァァァァァル!! 」
イルヴァーナがその受けた攻撃に対し怯むことなく、そのまま杏奈に再度攻撃をしようとするが。
「朱音。頼むにゃ」
「任せないさい」
杏奈に反対側に回っていた朱音が、頷く。
「【炎砲】」
朱音の【2丁の雷煌】から、炎を纏った弾丸がイルヴァーナ向かって飛んでいく。
「グァ? 」
まだ速度加速の効果が残っている杏奈は、イルヴァーナの攻撃を擦り程度で回避する。
「・・・・・・っ! 」
朱音の攻撃を受けたイルヴァーナはその攻撃をした反動を生かし、朱音に向かって突進を敢行する。
イルヴァーナの攻撃の標的にされないトモが詠唱を開始する。
「間に合って・・・・・・。 【氷壁の守り】」
ギリギリのタイミングで、朱音の前に氷壁が現れる。
「グルッ!!!! 」
その氷壁はイルヴァーナの突進により破壊され、攻撃は朱音に届いてしまう。
「くっ・・・・・・」
イルヴァーナの攻撃に流されるように朱音の身体が飛ぶ。
「やっぱり守れないか」
属性の大切さをトモは実感する。
朱音の体力が全体の3分の1ほど減ったのがこちらからでも確認できた。
「朱音っ!! 」
イルヴァーナの後ろをずっと追っていた杏奈がイルヴァーナに飛びかかる。
「せやっ・・・・・・」
杏奈はイルヴァーナの尾だけ攻撃し、標的を朱音から自分に変更させる。
「ありがと・・・・・・。杏奈」
「ん」




