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Elysion Online  作者: 乾 碧
1章
13/60

チュートリアル #8


「まずはあたしからだにゃぁ」

3人が横並びになっていた状態から、まず予定通りに杏奈(あんな)が自身の剣【鎌鼬(かまいたち)】を両手で持ちながら、イルヴァーナに向かう。

それを確認したイルヴァーナの視線が杏奈の方に移動する。

「グル・・・・・・」

イルヴァーナが右前脚を上げ、杏奈を上から踏み潰しにかかるが、ここからは、トモの出番である。

「【速度加速(タキオン)】!!」

トモがこう唱えた途端、杏奈の地面を踏み込む速度があがり、イルヴァーナの攻撃を回避する。

「トモ。ナイス」

「うん」

「・・・・・・【横斬り(スラッシュ)】」

イルヴァーナの胴体の右側に出た杏奈は、単発剣技【横斬り(スラッシュ)】でイルヴァーナの身体に剣を突き刺し、イルヴァーナの攻撃を避けたスピードのままで走り抜ける。

「ガァァァァァァァァル!! 」

イルヴァーナがその受けた攻撃に対し怯むことなく、そのまま杏奈に再度攻撃をしようとするが。

朱音(あかね)。頼むにゃ」

「任せないさい」

杏奈に反対側に回っていた朱音が、頷く。

「【炎砲(ファイア・ボム)】」

朱音の【2丁の雷煌ツヴァイ・ライトファイア】から、炎を纏った弾丸がイルヴァーナ向かって飛んでいく。

「グァ? 」

まだ速度加速(タキオン)の効果が残っている杏奈は、イルヴァーナの攻撃を擦り程度で回避する。

「・・・・・・っ! 」

朱音の攻撃を受けたイルヴァーナはその攻撃をした反動を生かし、朱音に向かって突進を敢行する。

イルヴァーナの攻撃の標的(ターゲット)にされないトモが詠唱を開始する。

「間に合って・・・・・・。 【氷壁の守り(アイス・シールド)】」

ギリギリのタイミングで、朱音の前に氷壁が現れる。

「グルッ!!!! 」

その氷壁はイルヴァーナの突進により破壊され、攻撃は朱音に届いてしまう。

「くっ・・・・・・」

イルヴァーナの攻撃に流されるように朱音の身体が飛ぶ。

「やっぱり守れないか」

属性の大切さをトモは実感する。

朱音の体力が全体の3分の1ほど減ったのがこちらからでも確認できた。

「朱音っ!! 」

イルヴァーナの後ろをずっと追っていた杏奈がイルヴァーナに飛びかかる。

「せやっ・・・・・・」

杏奈はイルヴァーナの尾だけ攻撃し、標的(ターゲット)を朱音から自分に変更させる。

「ありがと・・・・・・。杏奈」

「ん」

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