チュートリアル #7
トモ、朱音、杏奈の三人は始めて、その視界にイルヴァーナの全体を捉えた。
イルヴァーナの口の左右には1mははるかに超えるだろうと思われる牙が生えており、今イルヴァーナが着地した付近の地面が少し、ひび割れていた。
「でかい・・・・・・」
「あたしらはこれを倒すのかぁ・・・・・・」
「頑張るしかないわね・・・・・・」
圧倒的な存在感を放つ敵がそこにはいた。
それに三人は少し怖気付いてしまう。
ただ、こんなところで止まっていてはチュートリアルは終わらないし、これから先何もしていくことが出来ない。
「ガルグァァァァァァァァ!!!! 」
イルヴァーナがもう一度、吼える。
その途端、この今三人とイルヴァーナとがいる空間が一変する。
「わっ・・・・・・」
「にゃっ・・・・・・」
「え・・・・・・? 」
そこはもう、さっきまで居た【深淵なる森】の中心部とは呼べないような場所になっていた。
「これは・・・・・・? 」
「【無干渉フィールド】だね」
「チュートリアルでこのフィールドが現れるのか・・・・・・」
トモだけが、今起こった現象に理解出来ていなかった。
「二人は知ってるの? 」
トモは、森ではなく周りが幾何学模様になっているこの空間の地面を指差し、杏奈と朱音に尋ねる。
「さっき調べたのにゃぁ」
「さっき・・・・・・? 」
「そそ。実はこの世界でもネットワークがあるみたいで、エリュシオンに関するサイトなら見ることが出来るみたいにゃのさ」
「へぇ・・・・・・」
「オプションの欄からネットをタッチすれば見れるよ」
朱音がネットへの繋げ方を教えてくれる。
「ありがと」
【無干渉フィールド】
その名の通り、今その場にいるプレイヤー以外のプレイヤーから干渉を妨げるというもの。所謂、フィールドにいない者からの援護を受けられないということである。
「準備オッケー? 」
「にゃ」
「うん」
3人の思いが重なった今、3人の視界にシステムメッセージが現れた。
「チュートリアル専用獣系ライオン型モンスター【イルヴァーナ】との戦闘を始めますか? Yes / No」
「「「いくよっ! 」」」
トモ、杏奈、朱音はYesをタッチし、戦闘を開始した。




