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いつもより早い奇襲
そしてあっという間に放課後となった。現在の時刻は午後四時。あと三時間以内に残りの三試合をこなす必要がある。
「一人一試合。出来れば全勝することが望ましい。」
熊田がそう呟いた時背後から銃声が聞こえた。背後にはマイク・フランクリンの作った奇襲用アンドロイドが立っている。
「いつもより早い奇襲ですね」
「それはそうだ。時間がないから」
右の道からマイク・フランクリンが出てくる。
「午後七時以降に奇襲すればその時点で私たちの敗北。だからいつもより早く奇襲してやったのだ」
マイクの叫び声周囲にこだまする。
「サードゲームでも始めるか。ゲーム内容は鬼ごっこ。五分間逃げ切れればあなたたちの勝ち。三人一気に戦いたいが一対一が原則だから対戦相手を一人決めるがいい」
マイクの呼びかけに黒崎は手を挙げる。そして彼女はある提案をした。
「攻撃もありにしません」
「それもいいだろう」
こうして鬼ごっこは始まった。