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地方戦争 後編   作者: 山本正純
第三話
6/26

安全地帯

 ぎりぎりの状態で教室に入ることが出来て遅刻は回避した。朝礼後理科室に移動する。移動中熊田は私にささやいた。

「この学校にいるかぎり戦闘は発生しないんだよな」

「そうだ。」

話は三日前に遡る。その日のミーティング中宮本さんはある提案をした。

「安全地帯はあなたたちの学校でよろしいかしら」

 安全地帯という言葉に私は首を傾げる。そして宮本さんは解説をした。

「安全地帯というのは絶対に戦争が発生しないエリアを設定するシステム。一チームに一か所だけ設定することが出来る。そのエリアは午前六時から午前七時の一時間の間に届ければ変更可能。さてどうします。もっともこのシステムを使った必勝法も存在するのですが」

 私たちの答えは安全地帯を学校に設定すること。このゲームはプレイヤーを分散した方が有利。一番プレイヤーが集まる学校では一網打尽になるリスクが高い。さらにいつ戦争が始まるか分からないプレッシャーの中で授業を受けるのはきつい。これでは勝てるゲームも負けてしまう。だから学校を安全地帯に設定した。


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