遅刻へのカウントダウン
朝食も終わり宮本さんの家から各自の自宅へ荷物を取りに戻った。あえて瞬間移動をしなかった。理由は何回かの地方戦争の対戦があるので能力を温存したかったからだ。このタイムラグを埋めるために木曜日の時間割を一昨日の段階で鞄の中に詰め込んで置いた。おかげで鞄を回収するだけで登校することが出来た。昼食はまた弁当でも買えばいいだろう。
私は腕時計を見る。今の時刻は午前八時。遅刻まで後二十分。十分もあれば遅刻はしないだろうと高をくくってはいけない。今日は購買の定休日。多くの人たちはコンビニで弁当を買うという手段を取るだろう。しかし学校から一番近いコンビニは立ち入り禁止になっている。まだコンビニ強盗の実況見分が終わっていないからだ。
もう実況見分は終わっているだろうと考えた私が甘かった。二番目に近いコンビニは学校から逆方向。校則で昼休みの外出は禁止されている。どうしても校則を破ることができない。校則を守ると遅刻する。校則を破ると反省文。不条理な二択。
遅刻。そういえば火曜日遅刻した時黒崎が弁当を作ってきていた。ここは黒崎に賭けるしかない。
ということでコンビニによることなく学校に登校した。遅刻まで後五分。