プレイヤーキラー
テーブルには食パンとサラダが置かれた。私たちはそれらを食べながら宮本さんの話を聞く。
「この中にオンラインゲームをしたことのある者はいますか」
熊田は挙手した。
「では熊田君。プレイヤーキラーという言葉に心当たりはありますか」
「たしかオンラインゲーム内でプレイヤーを殺害する者たちだったと思います」
宮本さんは解説を聞きながらサラダを一口食べた。
「実は地方戦争にもプレイヤーキラーが存在します。どんなことをしてでも大金が欲しいと思っている人たちは多い。その者たちの必勝法はプレイヤーを減らすこと。その手段は脅迫がメインだが中には過激なことをしてプレイヤーを減らす連中もいる。そいつらの名前はライト・バード」
そう。本当の敵は敵軍ではない。本当の敵は過激なプレイヤーキラー。ライト・バードだ。
もしかしたらそいつがこのチームの中にいるのかもしれない。プレイヤーキラーの目的は一攫千金だ。敵軍のメンバーを殺してうれしい人物はこのチームの中にしかいないはずだ。相手チームが殺したとしてもメリットがない。私たち三人は犯行当時仮死状態だったというアリバイがある。しかし宮本さんにはアリバイがない。
つまり塚本さんを殺した犯人は宮本さん。
しかし状況況証拠しかない。もしかしたら地方戦争とは無関係な殺人事件かもしれない。
私がプレイヤーキラーだとしたらこれから敵味方関係無く殺人を続けるだろう。大金が手に入れば過激なことをする連中だからこれは当たり前だろう。これはデスゲームだ。
絶対に生き残る。私はそう誓った。