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最終決戦 3
セカンドチャンス。私は同じようにカードをシャッフルして手術台にカードを並べた。その時中島さんが予言を話した。
「当たりのカードは左の手前」
彼は左手前のカードを捲る。そのカードは確かに当たりのカードだった。
私は茫然とする。
「このゲームの勝率は四分の一。はずれる確率の方が高いのに」
中島さんは笑う。
「分かっていません。本当の超能力者はどのようなゲームにも負けない。十人に一人は超能力者ですが、完全な能力を目覚めさせた能力者は一億人に一人とされる。公約通りこの世界を崩壊させる」
もう世界崩壊を止める術はない。その時高笑いをする中島さんの頬が切れた。しかし出血はしていない。
「誰だ」
「何が神ですか。はったりもいい加減にしなさい。私の妹宮本栞」
この声がする方には宮本桜が立っている。宮本栞と呼ばれた中島さんはマスクを剥ぎ取った。宮本栞と宮本桜は同じ顔だった。
「睡眠薬の効力がなかったとは思いませんでした。せっかくテロ組織黄色いアザラシのメンバーにスパイを潜入させて邪魔な人間を眠らせたのに起きるのが早すぎです」




