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地方戦争 後編   作者: 山本正純
隔離病棟籠城事件
24/26

最終決戦 2

 これはただのゲームではない。世界崩壊という結末を覆すためのゲームだ。

「ゲームのルールは任せます」

 中島の提案でゲーム内容は私が決めることになる。私は考え込む。有利なゲームとは何のか。接近戦だと勝ち目はない。そうなれば頭脳戦しかない。

「フォースカードで勝負だ」

 このゲームは私の作ったオリジナルゲーム。これほど有利なゲームはないだろう。

「ルールはディーラーが持っている四枚のカードから当たりのカードを引くだけ。チャンスは三回。もちろん当たりのカードを引けば勝ち」

 中島は笑う。

「そんな単純なゲームで世界崩壊を賭けたゲームをするのですか。本当に世界を救うつもりがありますか」

 私は本気な目をする。

「ルールなんて関係ない」

 私はフェアにするためにあらかじめ当たりのカードを中島に見せた。その後カードをシャッフルする。

 ファーストチャンス。私は手術台にカードを並べる。

「さあ。運命のカードを選べ」

 中島は直感で一番右奥のカードを取る。捲るとそのカードははずれだということが分かった。

「次で決める」

 私はこの言葉は負け惜しみだと思った。しかし私は知らなかった。彼の恐ろしさを。


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