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第93話

読者の皆様のお陰もあり、2/27

日間〈VRゲーム〉部門ランキング

連載中 46位

すべて 52位

獲得させて頂きました!ありがとうございます!

作品は完結まで書ききってますので、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。

「続きまして! 複数戦第1回戦・第2試合!」

実況の声に呼ばれ、リングへと上がるのはアースとカイザー、そして対するは力也とティアラのペアだった。

モジモジと鈍臭そうで力のみといった体格の力也。その肩のあたりをふわふわと飛ぶのは、小さく可愛らしい妖精の姿をしたティアラ。

あまりにもアンバランスな組み合わせに、会場のあちこちからクスクスと笑い声が漏れる。


「それでは……試合開始!」


開始の合図と同時に、力也がアースへ向かって突進する。

ドシン、ドシンと地面を揺らすその動きは、まるで重戦車のようだった。

だがやはり動きは鈍く、アースは余裕を持って回避する。

すれ違いざまに反撃を繰り出そうとした、その瞬間だった。


「今だよ、力也さんっ!」


ティアラの声と同時に、淡い光が力也を包む。

次の瞬間、先ほどまでの鈍重さが嘘のように、力也の動きが一変した。

軽やかにアースの攻撃をかわし、そのまま踏み込んで重たい一撃を叩き込む。

会場がどよめいた。


「……油断してたら、やられる」


アースは表情を引き締めると、カイザーに視線を送る。

「カイザー、力也さんの動きを止めて!」

炎を纏ったカイザーが力也へと向かうのを見届け、アースは一気に進路を変え、ティアラへと距離を詰めた。


「きゃっ……!」


アースの一撃がティアラに届く、その刹那。

力也が迷いなく身体を滑り込ませ、背中でその攻撃を受け止める。

鈍い衝撃音と共に、力也の身体が光に包まれ消失した。


「プレイヤー消失! よって勝者、アース&カイザー組!」


勝者コールが響く中、転送エリアに現れた力也は、真っ先にティアラを探した。

「ティアラちゃん、怪我はない?」

「う、うん……でも……私のせいで負けちゃった……」

悔しそうに(うつむ)くティアラを見て、力也は少し照れたように笑う。


その光景に、会場からは自然と拍手が湧き起こった。

「見直したぞ、力也!」

「いいコンビじゃねぇか!」

称賛の声が、二人を包み込む。


「続きまして! 第1回戦・第3試合!」


虎徹に跨り、堂々とリングへ入場する佐助。

対するは、坂田金時の肩にちょこんと乗った、小さな猿――猿田彦。

その姿に、会場も佐助自身も、金時の方がプレイヤーだと疑っていなかった。


「試合開始!」


開始と同時に、佐助と虎徹が猛攻を仕掛ける。

虎徹の爪撃をかわした金時に、佐助の一撃がクリーンヒット。

金時は光に包まれ、消失していった。


「よっしゃあ!」

佐助は腕を突き上げ、勝利を確信する。


その瞬間。

消えていく金時の肩から、猿田彦がぴょんと跳び出した。

一瞬で虎徹の背へと飛び乗り、背後から鋭い一撃。

虎徹は抵抗する間もなく消失する。


金時を倒したのにいつまで経っても勝者コールは鳴らない事に会場がざわつき始める。


佐助はゆっくりと振り返り、猿田彦を見た。

猿田彦はニヤリと笑い、口を開く。


「そうさ……俺がプレイヤーだよ。キキーッ!」


「ええぇっ!?」


佐助の声と、会場の驚愕が重なった。

複数戦は、まだまだ波乱が続いていた。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

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