第91話
読者の皆様のお陰もあり、2/27
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獲得させて頂きました!ありがとうございます!
作品は完結まで書ききってますので、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。
試合開始の合図と同時に、ヒロが踏み込んだ。
迷いはない。先に仕掛けなければ勝機は無いと、本能で理解している。
呂布は動かない。
ノーガードのまま、ヒロの攻撃を避けようともしない。
代わりに繰り出されるのは、当たれば一撃で消失を免れない、重く鈍い拳。
空気を叩き潰すような一振り。
ヒロはそれを紙一重で躱し、攻撃を重ねる。
側面、背後、低い位置――当たればいい。
とにかく当て続ける。
だが、呂布は倒れない。
怯みもしない。
ヒロは、ただひたすら「当たれば終わり」の攻撃を避け続けながら、自分の攻撃を叩き込む。
それでも呂布は前に立ち続ける。
準決勝の死闘で蓄積した疲労。
呼吸が重くなり、足取りが僅かに鈍る。
それでもヒロは攻撃の手を緩めなかった。
――次の瞬間。
呂布の一撃が振るわれる。
しまった……。
視界の端に滲んだ汗。
反射的に拭おうとした、その一瞬の隙。
ドンッ!
鈍い音と共に、呂布の拳がヒロのボディへ突き刺さった。
衝撃が全身を貫く。
「へへっ……もう少しだった……のに……」
その言葉を最後に、ヒロの身体はゆっくりと――消失した。
『勝者――
個人戦優勝者ァ!!
最強の名を掴み取ったのはァ!!
呂布奉先――!!』
会場が爆発したかのような歓声と興奮に包まれる。
呂布はそれを一瞥もせず、当たり前だと言わんばかりの顔でリングを後にする。
その背中が、圧倒的な強さを物語っていた。
歓声は鳴り止まない。
観客の興奮は冷めることを知らない。
『なお、明日は複数戦が行われます!
引き続き、クロノス・レガリア
1st Anniversary Grand Tournamentをお楽しみください!』
こうして、個人戦は幕を閉じた。
《最終兵器》の称号は、覇王の手に渡ったのだった。
……そして次なる戦いが、静かに牙を研いでいる。
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