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第85話

巨大ドームの正面スクリーンに、金色の文字が打ち出された。

《クロノス・レガリア 1st Anniversary Grand Tournament》

一周年を祝う鐘の音と共に、会場全体がどよめく。

続いて、会場入口やドーム内の各所に設置されたホログラム掲示板へと表示が切り替わった。


《大会レギュレーション》

・メンバー消失システム 無効

・プレイヤー強制ログアウトシステム 無効

上記内容はイベント専用施設内のみ適用


《大会日程》

予選:本日

個人戦:明日

複数戦:明後日

団体戦及び各部門表彰式:3日後


《敗北条件》

・降参

・消失

・リングアウト

※消失した参加者は即座に戦闘不能扱いとなり、リング外の転送エリアへ移動する


《各部門 優勝者報酬》

1.部門別称号

2.後日発表の新エリア優先入場権

3.可搬式拠点(Portable Base)

使用すると周囲に専用エリアを展開する。

展開中は登録者以外の侵入を制限する。

収納可能で、フィールド内でも使用可能。


《個人戦(1vs1)》

・プレイヤーまたはメンバー参加 可

・各パーティ1名のみ参加 可

・限定メンバー 参加 不可

・個人戦参加者は複数戦への参加 不可


《複数戦(2vs2)》

・プレイヤーの参加 必須

・限定メンバー参加 可

・プレイヤーはメンバーまたは限定メンバー1名を選択

・個人戦との重複参加は失格


《団体戦(5vs5)》

・全パーティ参加資格保有

・限定メンバーの参加 不可

・プレイヤーの敗北で勝敗決定


ルールを確認するプレイヤーたちのざわめきが、次第に期待へと変わっていく。

すでに予選会場では試合が始まっており、歓声と悲鳴が入り混じっていた。


「ホアタァー!」

鋭い気合と共に、一人の男が拳を突き出す。

個人戦、ブルース・リー本戦出場決定。

観客席が一気に沸いた。


別のリングでは、甲高い声が響く。

「ドラキュ今だよ!」

「キュー!」

息の合った連携が決まり、複数戦ラビィ&ドラキュ、本戦出場決定。

ラビィは軽く拳を握り、小さく笑った。


そして、団体戦予選最後の試合。

リングに上がる二つのチームを見て、観客がざわつく。

カードは、ユイ対ラビィ。


ラビィチーム。

プレイヤー、ラビィ。

メンバー、ジャンヌ、コロンブス、ヴラド、リー。


ユイチーム。

プレイヤー、ユイ。

メンバー、ウル、ロウ、オウ、ライズ。


「その子が前に言ってた獅子だね」

「うん。可愛いでしょ?でも強いよ。スゴく」


互いに視線を交わし、微笑み合う二人。

そして同時に背を向ける。


試合開始。


開始直後、オウが上空からラビィ目掛けて急降下する。

ラビィは即座に《兎の跳躍》で跳び退き、攻撃を紙一重でかわす。

宙に舞ったラビィへ、ロウとウルが息の合ったコンビネーションで飛びかかる。


牙が届く、その瞬間。

ヴラドとコロンブスが割り込み、二体の突進を正面から受け止めた。


その隙を突き、ジャンヌがユイへと駆ける。

だがユイの前に、ライズが立ちはだかる。

鋭い爪の一撃。

ジャンヌの身体が弾かれ、リング外へと吹き飛ばされた。


「ジャンヌさん!」

「ラビィちゃん、前見て!」


一瞬のよそ見。

その隙を逃さず、ライズがラビィへと襲いかかる。


「……闇兎」


呟いた瞬間、ラビィの姿が掻き消えた。

次の刹那、ライズの身体を黒い軌跡が一直線に切り裂く。

音もなく、抵抗もなく、ライズはその場から消失した。


「えっ……一瞬でライズが?やるね……ラビィ」


へへっと小さく笑い、ラビィは前を向く。

リング上に残るメンバー数は、互いに同数。

勝負は、まだ終わらない。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

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