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第82話

魔物の咆哮が洞窟内に反響する。

ラビィは一歩踏み込み、迷いなく刃を振るった。


「今です、ラビィさん!」


ジャンヌの声に応じ、コロンブスが回り込む。

連携はもう言葉すら要らない域に達していた。


――その時だった。


ピロン


場違いなほど軽い通知音が、戦闘の只中に響く。


「……え?」


一瞬だけ動きが止まりかけるが、ラビィはすぐに切り替えた。


「後で確認する! 今は集中!」


最後の魔物が光となって消え、クエストクリアの表示が浮かび上がる。

全員が息を整えたところで、ラビィは端末を開いた。


「運営からのお知らせ?」


画面を読み進めるにつれ、ラビィの表情が少しずつ緩む。


「もうすぐ一年かぁ……」


クロノス・レガリアは、サービス開始から十日後に一周年を迎える。

周年記念として、各種イベント開催。

そして新エリア解放予定。


さらにスクロールすると、ひときわ目を引く文字があった。


「一周年記念闘技大会開催……優勝報酬、新エリア優先入場権ほか豪華報酬だって!」


「ほう、そいつは派手じゃねぇか」

コロンブスが楽しそうに口笛を吹く。


「もう一年も経ったんだね……」

ラビィは少しだけ遠くを見る。

孔明がいた日々。

半蔵と背中を預け合った戦い。

気づけば、ずいぶん遠くまで来ていた。


「みんな、一周年イベントとして闘技大会も開かれるみたい」


メンバーたちの空気が、わずかに変わる。


「武を競う場……ですか」

ジャンヌが微笑む。


「面白そうじゃねぇか!」


そして、その輪の中に立つ新たな影。


新規メンバー、李・小龍ブルース・リーが腕を組み、渋い顔をしていた。


「リーさん個人戦の事前登録しといたよ?」

「……いつの間にですか」


「大丈夫大丈夫。武術大会みたいなものだよ?」


「……それを先に言ってほしかったですね」


渋々とため息をつくリーに、

コロンブスが腹を抱えて笑う。


「はっはっは! 嬢ちゃんには叶わねぇーなぁ! リー!」


リーは諦めたように肩をすくめた。


「……全力は尽くしますよ」


「うん! 楽しみだね、みんな!」


頷き、微笑み、静かな闘志。

それぞれの想いが交差する。


その時、ラビィの端末画面が切り替わった。


《クロノス・レガリア 一周年まで――10日》


カウントダウンが、静かに始まっていた。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

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