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第6話

ルナ=アルカディアの夜は静かだった。


遠くに浮かぶ地球を横目に、ラビィは自室のゲーム端末を操作する。


《クロノス・レガリア》正式サービス開始前。

限られた利用の出来るパーティーデータの管理画面に、二つの名前が並んでいた。


・諸葛亮孔明


・ジャンヌ・ダルク


ラビィは小さく息を吸い、パーティーデータ登録を確定させる。


画面が切り替わり、詳細なステータスが展開された。


基本パラメーターは七つ。


・腕力

・知識

・愛情

・交渉

・俊敏

・耐久

悟性ごせい

そして補助項目として、

HPとMP。


「悟性……?」

ラビィは聞き馴染みの無いステータスにゲームのヘルプ画面を開く

「えーっと……プレイヤーの成長に影響を与えるパラメーター。この数値が高い程、プレイヤーのスキル獲得や成長にプラス補正がはたらきます。」


「なるほどねぇ〜……それで孔明さんとジャンヌさんは……うーん…やっぱり、全然違う」


孔明の数値は、ひと目で分かるほど偏っていた。


知識と交渉、そして悟性。

戦闘に直結する腕力や俊敏は控えめだが、

“考え、見抜き、導く力”は突出している。


一方、ジャンヌ。


腕力と耐久が高く、前線に立つ者の数値。

だが愛情も低くない。

悟性も平均以上で、ただ剣を振るうだけの存在ではないことが、数字からも伝わってきた。


「はぁ〜……悪くない、けど」


二人を並べたパーティ画面を見つめ、ラビィはため息をつく。


知。

信念。

守り。


だが、明らかに戦闘向けのパーティーが足りない。


戦闘に特化あるいは、俊敏さを活かし相手を翻弄する様な存在。

このままでは、選択肢が限られる。

パーティーメンバーはプレイヤーを含めて5人

「あと2人か…次、どうしよう……」


考え込んでいると、部屋の外から声がした。


「ラビィ、夕飯よ」


「はーい……」


食卓に着いても、思考は(まと)まらない。

「う〜〜ん……」

頭の中で色々な人物を何度も組み替えてみる。


「考え事?片付かないから早くしてね」

「ご、ごめん!」


軽く注意され、ラビィはハッとして背筋を伸ばす。


けれど、箸を動かしながらも、

次の一手を考えてしまう。


風呂に入っても同じだった。

湯気の向こうに、孔明の静かな眼差し。

ジャンヌの真っ直ぐな背中。


(この二人に、並ぶなら……)


湯から上がり、髪を乾かしながら、

何気なく映像端末に視線を向ける。


流れていたのは、歴史特集の番組だった。

軽い調子のナレーション。

だが、画面に映った人物像に、ラビィの手が止まる。


「あっ!」


その瞬間、胸の奥で何かが噛み合った。


俊敏。

情報収集。

そして、強烈な個性。


「この人は…」

ラビィはすぐさま検索端末を拾い上げ、その人物についての情報を調べる


次に向かうべき時代。

次に出会うべき人物。


「よしっ、決めた!この人にしよう!」

ラビィの表情は、パッと明るくなった。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

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