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第49話

最後の魔物が霧散するのを見届けた瞬間、ラビィの膝から力が抜けた。

そのまま地面へとへたり込み、荒くなった呼吸を整える。


「ハァ……」


その頬に、温かく柔らかな感触が触れた。


「キュ」


ドラキュが嬉しそうに鳴きながら、ラビィの頬へとすりっと顔を擦り寄せてくる。

その仕草に、張り詰めていた心がふっと緩んだ。


「ふふ……ありがと」


ラビィは小さく笑い、ドラキュの頭を優しく撫でた。


少し離れた場所で、ヴラドもまた壁に背を預け、深く息を吐く。

ほんのつかの間の休息だった。


やがてヴラドが立ち上がり、ラビィの前に歩み寄る。

差し出された手を取り、ラビィも立ち上がった。


「行くか。」


「はい」


二人と一匹は、通路の奥へと歩き出す。


やがて視界が開け、薄明かりの中に三つの人影が見えた。


「ラビィさん!」


孔明の声だった。


それに続いて、ジャンヌとコロンブスもこちらへ駆け寄ろうとする。


だが、その前に

ヴラドが一歩前へ出て、ラビィを庇うように立ちはだかった。


「待て。……貴様たち、本物か?」


張り詰めた空気。


ラビィは一瞬で理解した。

泉の部屋で交わした、あの約束。


はっと息を吸い、口を開く。


「ドラ……」


一拍の間。


「「「キューッ!」」」


コロンブスはノリノリで、

ジャンヌは柔らかな微笑みを浮かべながら、

孔明は少し照れた様子で。


完璧な返答だった。


「……ハッハッハ! 本物だ!」


ヴラドの豪快な笑い声が洞窟に響く。


「よかった……!」


ラビィも胸をなで下ろし、仲間たちと視線を交わした。


こうしてラビィ一行は、無事に合流地点へと全員が揃った。


その先に立ちはだかるのは、

重く、固く閉ざされた巨大な扉。


ラビィはその扉を見据え、静かに息を整える。


この先にある物は…

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

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