表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/126

第33話

端末の画面に、新たなデータ反映の通知が浮かび上がった。

《データ同期完了》


ラビィは小さく息を吸い、表示を進める。


ヴラド・ドラクレア


その文字を見た瞬間、胸の奥がわずかにざわついた。

あの城で会った、あまりにも規律と誇りに満ちた男の姿が脳裏に蘇る。


続いて、パラメータ画面が展開された。


腕力 / 知識 / 俊敏 / 愛情 / 耐久 / 交渉 / 悟性

ヴラド : 66 / 73 / 73 / 75 / 75 / 80 / 70

数値を一つひとつ追いながら、ラビィは思わず目を見開く。

どれも高水準だが、特に交渉と愛情の数値が印象的だった。

ただ強いだけではない。人の上に立つ者の在り方が、数字として刻まれている。


さらにスキル欄が開く。


固有スキル

串刺し公

周囲に畏怖を示す、恐怖の象徴となる存在。


「あれ?最初から、固有スキルもってる」


ラビィが呟くと、画面の隅に補足説明が表示された。


プレイヤーの累積クエスト達成数が一定以上に達しているため、抽出対象は初期状態から固有スキルを保持します。


「そっか……」


自分が積み重ねてきた時間が、こういう形で影響している。

ラビィは少しだけ、胸を張りたくなった。


次に、自分自身のステータスを確認する。

だが、そこには違和感があった。


半蔵が抜けたことも、ヴラドが加わったことも、ラビィ自身の数値には一切反映されていない。


「あれ?」


思わず首を傾げ、ゲームヘルプを開く。


プレイヤーパラメータは初期設定時のみ反映されます。

以後の成長補正は、同行するパーティーメンバーとの冒険履歴によって変化します。


「つまり……」


これから先、誰と歩むかで、自分も変わっていく。

ラビィは静かに画面を閉じた。


そして、もう一つ。

未確認項目の通知が点滅している。


解放項目

サブメンバー枠 1名


ラビィは息を止め、詳細を開いた。


サブメンバーはログアウト時に限り、メインメンバーと交代可能。

メインメンバー消去時は強制ログアウトとなるが、再ログイン時にサブメンバーへ即時切り替えが可能。


「……保険、みたいなものか」


半蔵の姿が、脳裏をよぎる。

もう二度と、あんな形で誰かを失いたくない。


それでも。

立ち止まり続けるわけにはいかない。


「……待ってて」


誰に向けた言葉か、自分でも分からないまま、ラビィはログイン操作を行った。


早く、会いたかった。

孔明さんたちに。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ