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第23話

それから少しの時間が流れた。

ラビィたちは採取クエストや人助けの依頼、小規模な討伐などを着実にこなしていった。

派手さはないが、確実に経験を積み重ねていく日々。


クエストを終えるたび、ラビィは自分の中で何かが変わっていくのを感じていた。

端末が光を放ち、新たな情報が表示される。


スキル取得

兎の直感。一定時間、危機察知能力が向上

脱兎。通常戦闘から高確率で逃走可能


「……増えた」

思わず小さく声が漏れる。

前とは違う。

守られるだけではなく、自分で生き残るための力だとラビィは直感的に理解していた。


それはラビィだけではなかった。

幾つものクエストを経て、パーティーメンバーたちもまた、それぞれの本質とも言える力を得ていく。


孔明は静かに状況を見渡し、わずかな情報から最適解を導き出すようになっていた。

固有スキル、臥龍。


ジャンヌは仲間の背中を押すように、戦場で自然と士気を高めていた。

固有スキル、オルレアンの乙女。


半蔵は相変わらず多くを語らないが、その存在そのものが戦場の流れを変えていた。

固有スキル、闇の一族。


コロンブスは未知に向かうほど目を輝かせ、困難な状況でも前に進む力を失わない。

固有スキル、世界をひらく冒険家。


「みんな、強くなってる」

ラビィは少し誇らしげにそう呟いた。


そして次に選んだ依頼は、かつて訪れた森のほら穴の再探索。

内部に残されたアイテムの回収が目的だ。


一行はほら穴のある森へと向かう。

ほら穴入口前――

薄暗い入口を前に、ラビィは少しだけ懐かしさを覚えた。

ここが、最初のチュートリアルクエストの舞台だった。


「あの時とは違う」

自分の成長を確かめるように、ラビィはナイフの柄を握る。


一行はほら穴の中へと足を踏み入れる。

その背中を最後尾から見つめながら、半蔵だけは僅かに視線を洞窟の奥へ向けていた。


前に感じた、あの違和感。

言葉にするほど明確ではないが、確かに残っている感触。


半蔵は何も言わず、そのまま皆と共に歩を進めた。

ほら穴の奥へ、再び。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


更新日時は毎日致します。

平日:7時頃、12時頃、20時頃の1日3話

土、日、祝:12時頃、16時頃、20時頃の1日3話

で行います。


少しでも

面白かった。続きを読んでみたい。頑張って。と思われた方、よろしければブックマークもお願いします!

感想などもお待ちしております。

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