第14話
ログイン画面に浮かぶロゴが、静かに呼吸するように明滅していた。
《クロノス・レガリア》
ラビィは一度、深呼吸をしてから指先を伸ばす。
「……ログイン」
世界が、ほどけた。
意識が引き込まれる感覚のあと、視界が白に満たされ、次第に形を持ち始める。
最初に現れたのは、キャラクターメイクの画面だった。
「えっと……まずは、わたし自身、だよね」
用意された種族や体格、耳の形、毛並みの色。
ラビィは迷いなく選んでいく。
自分に、できるだけ似た姿。
背丈も、雰囲気も、少し幼さの残る女性的な輪郭も。
名前入力欄を見て、ほんの一瞬だけ考え、すぐに打ち込む。
「ラビィ」
確定ボタンを押すと、次の画面へ移行する。
パーティーメンバー選択。
孔明、ジャンヌ、半蔵、コロンブスの名前が並び、それぞれにすでに外見データが設定されている。
「みんなの見た目はそのままなんだ」
続いて、固定パラメータの表示画面が開いた。
項目は左から
腕力/知識/俊敏/愛情/耐久/交渉/悟性
の順で五人分の数値が一覧表示された。
ラビィ : 60 / 68 / 70 / 70 / 57 / 70 / 75
孔明 : 30 / 98 / 45 / 68 / 35 / 75 / 89
ジャンヌ : 72 / 52 / 65 / 99 / 78 / 62 / 85
半蔵 : 68 / 52 /100/ 47 / 44 / 45 / 45
コロンブス : 69 / 70 / 69 / 67 / 69 / 96 / 80
色分けされたバーが直感的に示してくる。
半蔵の俊敏は、やはり異常と言っていい。
孔明の知識と悟性。
ジャンヌの愛情と耐久。
コロンブスの交渉。
そして自分。
「以外と平均的だなぁ...」
突出はしない。
でも、どこも欠けていない。
ラビィはヘルプを開き、表示された説明文を読む。
「プレイヤーのパラメーターは固定メンバー四名の各項目数値を合算し、四で割った値を基準値とする…小数点以下は切り上げ……」
「なるほどね…」
初期設定の確認、操作説明、注意事項。
すべてを終えると、最後にひとつだけ残る。
《ゲーム開始》
「よし、いこう」
指が触れた瞬間、世界が再び動き出す。
ここから先は、もう準備じゃない。
今、扉は開かれた。
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