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2-3 業界人、金策に動く パチンコ編



無事に会社での業務にケリをつけた私はさっそく金策に動くことを決めた。


何をするにもまずは先立つものが必要である。


ナビィとも昨晩じっくり話をしたが、世界が交じるまでは魔法も使えないわけで、半年の準備についてはこちらの世界の資材を使うしかなく、その前提でのアプローチになることは確定事項だ。


だとすればまずは資金集めである。  


神様にもらったチート能力【超絶ウルトララッキー】を使えば間違いなく巨額を得ることは可能だと思われる。


改めてあれこれと金策について調べてみたのだが、やはり株式投資や不動産投資などは知識もなしに半年という限られた時間軸では難しいことがわかった。


まずは即金を前提にした計画を立てることにした。


ということでまずはパチンコである。 


仕事を辞めてまずパチンコというのもどうかと思うがこちとら世界を救うのだ。

ちょっと引っかかるものはあるが朝イチからホールへ出かけることにした。


学生時代は授業にも出ずに毎日ホールに通って散財したものだが、久しく顔を出していなかったら、どうやら昔のような爆裂機と呼ばれるものは規制に引っかかっていて存在しないことがわかった。


このスキルなら大好きだった一発台で楽しめそうだと思ったのだがそんな台も見当たらない。


てか、なんかどれも仕組みが難しそうでよくわからないし。


こりゃ大変そうだなと思ったのだが、とりあえず昔からあるシリーズものがあったので打つことにした。


トリセツみたいなのがあったので読んでみたが、そんなに爆裂しないやつだなと思ったのだけど。


ところがね。

そんなことは全然関係がなかった。


打ち出して最初の変動で大当たりして、そのあと延々と当たりが続いているのだ。


よくわからないけど確変とか関係ない。

これたぶんこのまま閉店までノンストップで当たり続けるに違いない。


幸いなことに、昔のようにパチンコ玉を入れる箱……ドル箱は使わず、機械内部で自動計算するのがスタンダードになっているようだ。


空いてる店だったこともあり、見た目にはめちゃくちゃ出しているとは誰にも思われない。

音量調整なんてものも付いているので最小にしておけばなんかあの台ピカピカ光ってんなくらいのもんだ。


「これはイケる!」


思った通り、他のお客さんにはバレなかったのだが、ホール側には異常な出玉が続いていることがバレてしまったようだ。


オープンの10時から途切れることなく延々ずっと当たり続けているのだからそりゃそうだよなと思いつつ。

気がつけば後ろに店員が2人張り付く事態になっていた。

 

「いやー、なんかよっぽどツイてるみたいで大当たりが止まんないんですよね! こ、コンナノ、ハジメテダー!」


うん、嘘はなにもついてないぞ。

めちゃくちゃツイてるのである。

こんなの初めてなのである


途中、機械の故障を確認するために台をチェックされたりしつつも、【超絶ウルトララッキー】の効果なのだからなんのエラーも見つかるはずがない。


結局、よく知らなかったけれど95.000発のコンプリート機能とやらで台が打てなくなってしまった。

打ち止めみたいなもんなのかな。

店を変えて3回コンプリートして、結局初日は25万発以上もの出玉を稼いでしまった。


ちょっと調べたら過去には1日15万発という日本記録があるらしい。

でもそれはいわゆる爆裂機と呼ばれるやつで、出玉が規制されているこの数年は10万発でも大騒ぎになるようだ。


というわけで初日は日当が100万を超えてしまった。


1カ月やれば3千万である。

年収3億6000万。

世界の終わりがこないならだけど。


翌日も店を変えて同じことの繰り返し。

でも同一人物によるコンプラッシはすぐにその界隈で噂となり、周りの人に謎の無敵パチンカーとして動画をあげられ、すぐにネットニュースで取り上げられてしまった。


身バレこそしなかったもののその存在は業界全体の脅威とされてわずか一週間足らずでパチンコからは手を引くこととなった。





チートによるパチンコ錬金術

→500万(5日)

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