↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビが交ざる新世界までのカウントダウン 〜業界人が気まぐれな神からもらったチート能力で無双しながら現実世界を救う物語  作者: opocho


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/234

5-⑩ 業界人、航空自衛隊にいく



河東さん、ユカリさん、ナベさんと席を囲んだ。


ヒカリは楽しそうにしていたが、ナマイキナマタメはちっさくなっていた。

後日、彼はクランクアップと同時に坊主になったとヒカリから聞いた。

次の役の為だと願う。


そして翌日――。 

私は調布にある航空自衛隊の基地を訪れていた。


「本日は貴重なお時間をありがとうございます。ツバメグループの金沢 燕と申します」


「伊東です。君がツバメくんか。よく来てくれたね。河東さんから聞いた通りの男だな」


伊東司令は自衛官らしくとても精悍な顔をした長身の方だ。


「河東さんに無理を申して司令にお目通りを願いました。河東さんとは以前からのお知り合いでしたか?」


「いまの防衛大臣は……まあ私の直属の上司だったからね。大臣と何度かご一緒させていただいたよ。……お身体のことは本当に残念だ」


「ご存じでしたか。先日も変わらずお元気そうでしたからいまだに信じられません」


河東さんの思い出話などを拝聴する。

聞いたことのない武勇伝も聞くことができて嬉しく思った。


「さて、パイロットを探しているそうだね」


「ええ、そうなんです。どなたかご紹介いただけますでしょうか」


「河東さんからは理由を聞かずに協力してくれと頼まれた。なので君からも詳しい事情は聞くつもりはない。ひとつだけ教えてくれないか。これは国のために役立つことか?」


「はい。間違いありません」


一切の迷いなく、力強く答えた。


「………いいだろう。『沢木陸尉を呼んでくれ』」」


しばらくの後、ドアがノックされ声がする。


「沢木、入ります!」


「ごくろう。やすめ。こちらは金沢さんだ。民間主導で動かしている特別プロジェクトの統括をされている」


「沢木であります!宜しくお願いします!」  


「金沢 燕といいます。宜しくお願いします」


「貴君には基地を代表してこのプロジェクトに参加してもらう。これは防衛大臣勅命の特別任務でもある。心して当たれ」 


「ハッ! 了解であります!」


「この任務は極秘プロジェクトである。この任に就くことは一切口外ならん。今日を以て貴君を一等陸佐とし、私の直轄とする。明日より金沢さんの下で任に就くように。詳しくは改める。以上だ」


「了解いたしました! 必ず成し遂げてみせます! 失礼いたします!」


私が驚いてるうちに、沢木さんは退室した。


ちょっと大袈裟では……。

防衛大臣勅命の極秘プロジェクトって。

……いや、概ね合ってるな。


「驚きました。こちらも身が引き締まりました」


「何ひとつ嘘はついていない。私にも大臣にも極秘なだけだ。明日、沢木の異動を隊に発令する。

午後13時にはここを出られると思うがどこに向かわせればいいかね」


「では13時に基地の正面ゲートの外に迎えに来る形でいかがですか?」  


「いいでしょう。伝えておきます。どうぞ沢木を宜しくお願いします」


「ありがとうございます。最後に……大事な隊員をお預かりするのです。改めてお約束します。彼は日本を、いや世界を救います。その時をどうか楽しみにしていてください」


私は力強く宣言するのだった。


―――――――


翌日、私はふたたび基地を訪れた。   

今日はゲートの外で待つ。


クルマはハマーH1にした。

運転はネモ。私は後部座席だ。


13時になり、基地の玄関に大きな荷物を持った沢木さんが現れる。

歩いてゲートの外にやってきた。

私はクルマを降りて出迎える。


「沢木、本日よりお世話になります! どうぞ宜しくお願いいたします!」  


「こちらこそ、宜しくお願いします。では行きましょう」


クルマに乗ったところでネモを紹介する。


「沢木さん、ドライバーは私の部下の根本和哉です。ネモ、パイロットの沢木さんだ」


「沢木陸佐です! 今日からご一緒させていただきます!」


「根本です。ネモと呼ばれてます。強そうな方で頼もしいっす! 宜しくお願いしますね!」


挨拶が済み、クルマを発進させる。


「沢木さん、はじめに言っておきます。我々は民間です。隊とはやり方も接し方も異なるでしょう。チームメンバーも素人ばかりだ。馴染むまでは沢木さんにはヌルい現場に映ると思います」 


「いえ。そんなことは……」


「気にしなくて大丈夫。事実です。でもこれだけは知っておいてください。我々は本気で日本を、世界を救おうとしています。そのことだけは覚えていてください」


「……! 了解であります!」


「今日から民間勤めだ。あえて言うよ。普段はヌルくていい。やるときはやってもらうし、私たちもそうだ。なのでまずはその口調をやめようか。他のメンバーと被ってるからね」


「な、なるべく努力するで……努力します」  


「……がんばれ。今日は東京の拠点に案内するよ。まだ工事中だが形はできてる。メンバーも集めてあるから紹介するよ」


クルマは山間を通り抜け、一般道から入る最初のゲートへ。

ハンドサインを送りゲートが開く。


「ここが最初のゲートだ。目印は虹だよ。赤橙黄緑青藍紫。工事の案内看板に色のついた旗がついてる。7つの入口があるが、入れるところは毎日ランダムだ。今日は青。ハンドサインも7つあるからがんばって覚えてくれ」


「え!? あの……いや、これ」


「さぁ、メインゲートだ。ここはサインなし。センサーで人物特定してゲートが開く」


「え、なにもないですけど」


そのとき、迷彩をほどこした外壁が上下にスライドを開始した。

自衛官の目をも欺けたぞ。すごいな!

光学迷彩の最新版とか言ってたかな。


「上下に開けるのは時間がかかるが万が一外敵にゲートを突破されてもすぐに侵入させずに迎撃するためのものだ。もう少し我慢してくれ」


「……あ、あの………」


口数が少ないな。ヌルくて怒ってるのかも……。


「あとここ以外に大中小の隠しゲートが10カ所あるらしいんだよ。私もまだ半分しか見つけられてない。悔しいから自分で探してるんだよ。一緒に探そうぜ」 


「……………」


あー、なんだか遊びみたいに思われたかな。

怒ってるんだろうな。反応なくなったよ。 

まあ早く慣れてもらうしかないよな。


「ようやく開いたね。第一拠点へようこそ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。