おまけその1 ネオのその後‥‥
おまけはほのぼの系です!
「キュウ〜キュ〜!」
(アリス〜助けて〜!)
ネオは大蛇に食べられる寸前、藁をすがる思いでアリスに助けを求めてしまった。助けに来ないとわかっているのに‥
「ジャァ〜〜!」
大蛇が大口を開けネオを食べようとした‥‥
「ズギャーン!」 ドシャン!
極太の灼熱線が大蛇を貫きその場に倒れ死に絶えた。
「キュ、キュ、キュゥ〜!」
(た、た、助かったのじゃ〜!)
ネオは助かって安堵していたが脅威はまだ残されていた。大蛇を貫いた巨大な赤竜が地上に舞い降りてきたのだ。
「やっと見つけました!暗黒竜の若君」
「キュ?キュ?キュ?」
(何言っとんじゃ?暗黒竜?)
「間に合ってよかったですグスン。私が早く戻って来てれば産まれる瞬間を‥グスン。でもよかったです!無事生まれて!必ずや私がネオ様をお守りし新たな魔王になるためにお手伝いさせていただきます!我が君の暗黒竜デスザール様の悲願、魔王に‥」
「キュキュウ?キュキュキュ!キュウキュ〜!」
(魔王?やだやだやだ!もしワシが魔王になったら‥あの小さな子にデコピンで殺されてしまうのだ〜!)
自分が殺されてしまう光景を思い浮かべネオは恐怖に陥っていた。
「ふふふ!そんなに喜んでいらっしゃるんですか!必ずや我が命を賭け魔王様になれるよう導かせていただきます。そして最終的にはこの世界の王に」
「キュウ〜!キュウ!キュウ!キユ〜ウ!」
(やめてくれ〜!ワシはまだ死にたくないのだ!早く〜アリス〜!召喚してくれ〜!ワシ、赤竜に魔王にさせられてしまうのだ〜!)
◆◆◆
あれから6年‥
「さすがネオ様!成長速度が凄まじいです!もう遥かに私より強くなられるなんて‥産まれたばかりの頃はあんなに小さかったのにグスン‥見ていますか?デスザール様!ネオ様をきっと立派な魔王様になりますよ〜!」
赤竜は涙を流しながら天に向かって叫んでいた。
「ワシ魔王にならんぞ!何度も言ってるだろう!?まったくセキエイは‥‥」
ワシはセキエイに対して毎度の事で呆れていた。セキエイとは赤竜の名だ。ワシの名は今世でもネオだ。ワシが喋れるようになった時にネオと自分で名付けた。
「何いってるんですか?デスザール様の悲願ですよ!魔王になるのが!そしてデスザール様の仇をとってくださいませ!」
「ワシ、デスザールなんか知らんし!仇もとらん!絶対に!!」
ワシの今世の父、暗黒竜デスザールは四天王最強の1人で魔王に次ぐ実力があったが黒髪黒眼の勇者にワンパンでやられた‥‥絶対に例の子だとワシは確信した!転生前の例の子だろう。今世のアリスの兄だ。久しぶりにあの光景を思い出してしまった。
「ギィャァァ〜!」
ワシは例の子が魔王をワンパンした光景をフラッシュバックしてしまい叫んでしまった。
「ネオ様大丈夫ですか!!くそぅ、憎き勇者トモカズの呪いが出てしまったのですね!デスザール様を殺しただけでは飽きたらずにネオ様にまで呪いを掛けるなんて!でも大丈夫ですよ!もう勇者トモカズはこの世にはいませんから!」
(いるよ!今世ではアリスの兄だよ!)
ワシは心の中でツッコんだ。もしセキエイに知られたらアリスに危険が及んでしまうかもしれないから知らせていない。一応ワシは魔王軍で新たな四天王に選ばれた。今の魔王は数年前から治療をしている。例の子のワンパンで消滅したと思っていたがギリギリ生き残ったのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、セキエイすまない。もう大丈夫だから心配させたな‥」
「うぅ、よかったです、グスン。まずはその呪いを解かなくては!
必ずや私がその呪いを解いてくれる呪術師を探してみせますから今しばらくお待ち下さい」
「何度もいってるが呪いじゃ‥」
急に魔法陣が足元に現れて光り輝やいた。
「ネ、ネ、ネオ様〜!」
セキエイはネオに手を伸ばすが魔法陣と共にネオは消えてしまった‥‥
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