さぁ、始めるわよ!この国を‥‥ 前編
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「ふぅ、やっと着いたわねネオ!お風呂の用意と食事の用意よろしくね」
王都から外れた辺境伯の別荘に着いた。別荘には私とネオしかいない。
「かしこまりました。お嬢様。お部屋でごゆっくりしてくださいませ」
「ネオ!別に誰もいないんだから執事口調じゃなくてもいいわよ!私の相棒でしょ!」
「ハッハッハッ!そうだな!でも執事口調になれてしまったからな。まあ、両方ともワシだから気にするなお嬢様!では失礼致します」
ネオはお風呂の用意と食事の準備に取り掛かった。元魔王のくせに手際がよく料理もおいしい。完璧執事なのである。
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早朝騒がしくて起きてしまった。
ドンドン!ドンドン!
寝室のドアをおもいっきり誰かが叩いている。ネオはこんな乱暴な叩き方はしない。おそらく奴だろう。
「おい!アリス早く出てこい!なぜ婚約破棄にしたのだ!王家の頼みで婚約したのだから婚約破棄できると思ってるのか!!早くでてこないとドアぶち壊すぞ!」
やはりこの乱暴者は辺境伯当主ザック・ヘンダール辺境伯だ。この男は私の今世の父親だ。
「なんでしょうか?まだ朝早いのに乱暴にドアを叩くなんて。だから辺境伯は他の貴族にバカにされるのですよお父様」
ドアを開け嫌味ったらしくいった。
「な、な、何だと〜!自分の父親に対しての言葉か!!前はおとなしい女だったのに、5年前から別人みたいになりやがって!かってに婚約破棄して俺が許すと思ってるのか!お前には躾が必要だな!おい、執事!ムチを持ってこい!」
私は5年前に前世の記憶を思い出した。その前の私はおとなしく、か弱い女の子で奴のいいなりになっていた。ネオは私が記憶を思い出したらいつのまにか私の専属執事になっていた。
「フッフッフ!私の執事がお前なんかの指図を受けるわけないわよ。もう5年我慢したからいいわよね!ネオ、こいつを牢に入れといて!あとでじっくり痛ぶってあげるわ!今までやられた分をね」
「自分の親をバカにしやがって!もう我慢ならん!俺の剣で斬り殺してやる!もう婚約破棄したお前には用はないしな!死ねアリ‥グホォ」
崩れ倒れた。ネオが殴り倒し屈強な男を軽々もちあげ部屋から出ていった。
「まず手始めに悪を1つ滅そうかしら!お父様をどう料理しようか楽しみだわ!その後に朝食にしましょう♪」
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