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徒然なるエッセイ 一覧

人との距離に困ったら

 オラ、アミーゴ!


 三屋城です☆


 人との距離感って、皆さんどう感じてられるでしょうか。


 近く感じすぎると苦手。

 遠く感じていて寂しい。

 え、距離って何?


 エトセトラ、人によって感じ方は様々かと思います。




 小学生の頃、私は人との距離なぞ考えていませんでした。


 おおよそ全ての人は、学童期になど人との距離感なんてものそっちのけで、誰かと喧嘩しては仲直りし、一緒に遊んで冗談を言い合って笑い、変なイラストを見せつけたり、ひとり遊びの漫画を読ませたり、ピンポンダッシュしたり、ガキ大将よろしく子分を作った事と思います。

 あ、私は子分側でした。


 そんな私。

 ある時風邪をひきまして。

 過去の記憶がすぐ朧げになってしまう困った脳みそを持つ私ですが、多分割と長く休んでいたので、おたふくやインフルなどの何がしかの病気だったのだと思います。


 友人もクラスにいましたので、休み明けの登校日に、少し浮かれておりました。

 長く休んでいたから、登校早々誰かが声をかけてくれるだろう、と。


 しかし予想は大幅に外れ、おはようと挨拶をしながら入った教室は、休む前と何ら変わらず何なら挨拶だけ返ってきて皆思い思いに好きなことをする、そんな感じだったのでした。




 思い返せば、自分だって、誰かを何くれと気にかけるという芸当をし続けるなんてできない部類の人間です。

 恐らくではありますが、そうして他人のことを常に気遣える細やかな性格の人は珍しいのではと考えます。


 誰しもが、自分基準、良い意味での自分勝手に適度に誰かにフォーカスしたり、はたまたピントを変えたりしながら、日々を過ごしているのだと思います。

 常に気遣えるから偉い、関心が薄いようだから酷い、そんな単純なことではなく。


 これはもう、多分色々な要素が絡んだり、素地があったりなかったり、スタートから違っていて。

 そもそも誰しもがきちんと、自分を主体に無意識にしていることの、良い表れなのではとすら思う私です。




 何が言いたいかというと。

 自分が何かをする時って、結構周りの目が気になっちゃうモノですが、時に私のような体験を読んだなと自分基準に自分の為に行動したって良いのでは? って事です。


 結構他人って、しっかり見て記憶してることもあるけれど、大多数はちょっと注目してサッと切り替える。

 自分が思うより、実は他者に注目して注視している人は、少ない。


 なら気にするより、自分の栄養、自分の経験値、恥をかき捨てながら稼いだ方がお得なんですよ!!


 ということが言いたいだけのエッセイだったり。




 根拠は? と言われてしまうと、アレなのですが一応経験があったりします。


 私もいっぱしの人間ですので、思春期の頃には一人前の、周囲と全く同じがいいマンになっておりました。

 ええ、それはもう立派なものでした。

 何せ些細なものまで逐一気になるのです、きっと周りも気にしているだろう、とそれはもうアレでそれでこじれてる。


 そんな最中(さなか)、遠足か野外学習かでナップザックが()り用になりまして。

 本来なら学校指定のものがあるのですが、その時ちょうど破れたのかはたまた洗濯中だったかで野郎ってば不在。

 そんな中、御母堂が出したるその装備。


 そうそれは誰しもが作ったことがあるだろう小学校の家庭科よりいでし負のエク○カリバー、キルティングナップザック!!


 作成当時は可愛いキャラクターね、で気に入っていた物も、年齢が上がると途端ちょっと子供っぽく感じたりするものです。

 勿論、ここは安定の全く同じがいいマン、激しく抵抗をしました。

 ごねるすねる、駄々こねるギャン泣き。

 しかーし。


 ……敵に効かない、だとぉ?!


 流石全く同じがいいマンの親、動じない!!


 結局渋々のしぶで持っていきました。


 が。


 なんということでしょう!

 自分が思うより注目されない。

 それもそのはず、何せウッキウキ行事です、そんな瑣末ごと多分どうでもよかったのです。

 確か、懐かしいねそれ、くらいは言われたような気もしますが、からかいナッシングでした。


 え? 陰で言われてるはずだ??


 ……自分の耳に入っておらぬものは無いのである!

 無いのである!!


 可能性が半々なら、誰の迷惑にもならない場合良い方を取る! Win-Win!!(どやぁ)




 そんなわけで、一応のことなきを得たわけです。


 物事の良し悪しは、結局のところやってみないとわからない部分があります。

 勿論、データ等でおおよその判断ができることも世にはあります。


 けれど。


 対人においては、頭の中の他人は結局想像の産物でしかなく、それは生物(なまもの)ではない。


 本人ではないのでいつだって可能性は半分ずつなのだと私は考えています。


 勿論昔はそんなこと思えませんでした、知らなかったのです。


 だからこれを見て、そういう現象にもし日常をとても縛られてしまっている人がいたら、読んで少し頭の中の他人様を取っ払ってみてもらえたらと思い、これを書いています。


 書いた以上、これを見てやってみようという気になって実行した結果は、私にも責任の一端がありますので、私の胸でオイオイと泣くのを慰めるまでがセットと考えています。


 実行したけどその日が来なかった、となればとても素敵と思いつつ……まずは受け止めることのできる胸筋を鍛えておこうと思う私です。

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