秘密の森
小さな丘に立派な木があって、そこにもたれてうとうとしていた。
ゆりおこされる。
「おねぇちゃん、おねぇちゃん」
「ん?」
目を開けると、そこには妹のジェイミーがいた。
背中の開いたチャイナドレス風の上着に、茶色のホットパンツ、短めのブーツ姿だ。
「もうすぐパーティーだよ」
「ああ、うん」
灰色に白いリボンのドレスを着たメイトは、よみさしの本にしおりをはさんだ。
「やぁやぁ」
「やっほ~」
そこにやって来たのはケビンとギフト君で、ジェイミーは大喜びした。
ケビンにとびかかり、無理やりだっこをしてもらうジェイミー。
「お招きありがとう」
「いいんだよ~」
「背中の羽根の具合はどうかな?」
「良好だよ~」
「すっごい仲良しだね」
そう言ったギフト君を見つけ、ジェイミーが言う。
「再会のお茶会のはじまりだ~、ギフト君はじめまして」
それぞれが形の違う椅子に座り、ティーパーティーが始まる。
「そうだ、これ」
ポケットから、どんぐりを出すケビン。
「ああ、忘れてた」
「はい、ジェミーに」
「ありがと~、どんぐりだ~」
「はい、メイト」
「どんぐりだ~」
「ははは」
「どうしたのこれ~?」
「おみやげだよ」
「そうだったんだ、ありがと~」
「これからもよろしく」
そう言ってケビンがティーカップをかかげた。
なので自然と、メイトもギフト君もジェイミーも、カップをかかげた。
「よろしく~」
ティーで乾杯をして笑うと、メイトはスコーンに手をのばした。
ーおわりー
魔法の森のケビンとメイト『ゆめのあと』編、いかがでしたでしょうか?
第二弾も思案中ですので、またの機会がありましたらどうぞよろしく!
閲覧ありがとうございました!