1話~2人は陽キャと陰キャ~
男の方はヤリチンです。
ラブコメとはありますが、他のキャラクター達がって意味でもあります。ゆるく考えてください。
「はっ?なんなんだこれマジやべー」
自転車で友人と走っていた所、謎の白いトラックに轢かれた弘田と
ひっそりと帰り支度を済ませて帰ろうとしていたら突然お花を積んだトラックに轢かれた中暗
この2人は突然、目の前の景色が変わった事に驚いていた。
見渡す限りの平原。サバンナを思わせる所々に生えた小さな草木。弘田はウロウロしながらなにか騒いでいる。
「おれしんでねー! てかここどこよ! (隣に中暗もいるし) 」
「どこ行くんだよ中暗!」
慌ててどこかへと歩き出す中暗を呼び止める。
「とりあえず、歩いてみようかなって……(話しかけくるのウッザ…声でか) 」
中暗は背中を向けながらボソボソとした聞き取りにくい声で喋る。弘田は歩みを続けようとする中暗を止めるために前に立ち塞がった。
「いやいや待てよ! ここは2人で協力するとこじゃ
ねーノ? 」
「そう……」
心底嫌そうに顔を歪める中暗。弘田は構わずに
話続けた。
「なんでオマエそんな落ち着いてんの? 」
中暗は目線をウロウロさせながら少しづつ喋る。
「立ち止まっててもアレだし……」
「あと漫画でみたことある……し?」
「なんの漫画? 」
「異世界転生ってやつ」
中暗は弘田の横を通り歩き出す。弘田はそれを追いかけ横から話しかけ続けた。
「おれ転のやつかー! じゃあ能力とかあるわけ? 」
「あるよ」
「は?マジ?」
弘田の歩みが止まる。中暗もそれに合わせて止まった。
「なんの能力?」
「多分……魅了 」
「は?」
魅了、到底根暗ブスには似合わない言葉だ。
しかしここで嘘はつかないだろうと弘田は少し疑いつつも質問を続けた。
「いや~どうやってわかったんだよそれ」
「……さっき使った 」
「はぁ~? 」
弘田も中田も同時に転生したはずだ。
あまり時間も経っていないはず。弘田は理解出来ずに質問をし続けようとした瞬間、また景色が変わった。
地面が目にひろがる。手に当たる砂利が痛い。弘田はしばらくしてやっと自分が土下座をしていることに理解した。
「な、なんなんだよこれ!! 」
慌てて飛び起き怒鳴る弘田に
怯えた様子で中暗が説明をする。
「魅了されている時に記憶はないみたいで……ごめん 」
「わかりやすいかなって」
「オレ魅了されたのおまえに!? 」
「あぁ……うん」
視線を泳がしながら中暗は答える。
中暗は近づいてきた弘田から少し距離をとった。
魅了をかけたのは転生したすぐことだった。
「うわああああ!!すげー!!なんなんだこれー! 」
「(……ここどこだろう、異世界転生ってやつ? )」
「(能力とかあったり! )」
「(なんか出ろ!)」
容易に思いついた考えは当たったようで、弘田に向かってピンクのモワモワがかかった。
「(やべ、弘田にかかった )」
今まで騒いでいたはずの弘田が口を止めた。
息を荒らげながらゆっくり後ろを見て歯を見せて笑った。
「中暗ァ!! セ〇クスしようぜ!ッ 」
「は!? 」
あまりの出来事に異世界へのワクワクも消え去った。
「セック〇させてくれよ!!な?いいだろ!! 」
「好きなんだよ!!マジやべーぐらい好きだから!!」
「先っちょだけだから!!優しくするッ 」
「この世界のア〇ルとイブになろうぜ!? 」
とんでもない言葉が次々と飛び出す。
弘田はドン引きである。
「(キッモ!! )」
「(能力消えて消えて消えて消えて消えて消えて)」
「中〇しヨロシ……」
今まで笑顔で叫んだりしていた弘田の表情が真顔に変わる。そして今までのことがなかったかのように弘田は異世界について騒ぎ出したのだった。
「俺、そんなことになってたのかよ…… 」
「ごめん……わざと使ったわけじゃないから 」
「でもどうやって土下座させたよ? 」
「……わたしのこと好きなら土下座してって 」
「あ~なるなる(このブスマジでなにしてんだよ!!)」
中暗が話しかけられて嫌そうだった理由を理解した弘田。自分にも能力がないかと試す弘田。
「うおっ……なんか出てきた!! 」
弘田の手から白い液体が出てきて……
次回へ続く
特になにも考えずに書いて見ました。