ヤンデレ女子系腐女子到来
生徒会は学校中ではモテモテメンバーが勢揃いとされている。
その上、全員が何処ぞの大金持ちのお坊ちゃま。
印象なんて本当に良いだろう。
しかし、そんな彼らに生徒会に(無理やり)入れられて気づいたことがある。
その壱、変人(珍獣)が多い事。生徒会の人しか知らない通常の生徒会室とは別に隠し部屋があってそれはそれは落ち着かない、もはや一軒家!?って言ってもいいお部屋がある。
しかも、隠し部屋の中に中央フロア、シャワールーム、洗面所、キッチン、自室がある。
発想自体が可笑しいが、貧乏人の僕には他にもびっくりすることが待ちわびていた。
例えば、クレハ君の部屋。
ぬいぐるみだらけです。ウサギやクマなどの可愛らしいぬいぐるみで混雑。
異常すぎるが、何故かぬいぐるみが勝手にうごきだしたり、おかしな事が連発。
可愛い見た目だから?とか関係ないと思う僕の方が異常すぎるのでしょうかと思う…………。
そんな僕は暫くあの自分の異能力に気付かず周りに被害を出してたと行くこともあり、抑制器具を付けられ監視役としてクレハ君と殆ど一緒にいます。当たり前のようにクレハ君の周りは女の子でいっぱい。
ボケはのけ者です。
最近ではクレハ君へのラブレター渡し係になったり、本当に生徒会抜け出したい願望強まるばかり。
それにある意味トラウマとなりうるものもされたし……餌食。
帰り道、初めての寄り道をクレハ君とした。フードレストランかな?安いとこかな?なんて思ってたらクレハ君の能力《動物フェロモン》にやられてしまいあっさりと気づけば女装されてしまっていたり、何故か自分とそっくりな、というか自分がファッション誌に掲載されてたり、好き勝手すぎることにうんざりしてきたこの頃。
やっと、抑制器具を外して良い許可、監視も外れ自由。
やっと羽を伸ばせる開放感に浸っていた。
が、しかし………………。
ナギ『やっと捕まえた。麒麟くん。私……麒麟くんの事好きで好きで…………。だから…………私のものになって…………。』
生徒会も楽ではない。僕、ヤンデレ系腐女子に確保され拘束されました。
チカラがだんだん抜けてゆく。
月人『名前……なんてにゅ(言)うの?』
頭の回転がおかしくなりつつも相手と交渉しようとする僕。
『ナギサ。』
『変な能力使ってるぅやぅ(よう)だけど、ぼくをぉ…………』
『ダメ。麒麟くんは私のものなの。私の能力であなたを……』
『……僕は何もしてなぉり(ないよ)。お願いだかにゃ(ら)』
『じゃあ…………麒麟くん私のカノジョになって!』
※(注意)カレシではなくカノジョ(彼女)
『うん…………』
次の日、僕の日常生活壊れました………………
というのは嘘で…………。
クレハ『麒麟くん助けに来たよ?』
まるで先までスタバってたかのように手前よく現れたクレハ君はヒーロー登場の様にテキパキと僕を救出した。
『クレハ君…………スタバってた?』なんて聞く前にナギサちゃんがしくじり、
『お兄様?』
お兄様?その言葉にその場の空気は重く時が止まったかのように滞った。よく見るとクレハ君もナギサちゃんも似てる気が……。
『なっナントコトカナ?カナ?ナ?』
はい、この後どうなったのかは読者様のご想像にお任せします。ただ、言えるのは………………、
次の日の彼(クレハ君)は1日中不幸に見舞われ傷だらけの可愛そうな日を送りました。
クレハ君『麒麟くんの不幸パワー半端ないです……』
『裏話シリーズ』
~動物フェロモン~『宝生院クレハ』編
Q.『クレハ君のぬいぐるみが動く仕組み』
A.クレハ君のお部屋にあるたくさんのぬいぐるみの仕組み。それはクレハ君の異能力にあります。
《動物フェロモン》とありますクレハ君は動物ならばある限りはフェロモンであやつれます。
クレハ君のぬいぐるみたちには各ぬいぐるみに動物の羽やエキスなどの何らかの動物の一部を含んでいる設定。
フェロモンで動物の一部を含んでいるぬいぐるみたちには自動的に仮ではあるが生命を吹き込まれ動く仕組みとなっています。
クレハ君の兄君、曰く
クレハ君を守るための頑丈なぬいぐるみ戦闘ぬいぐるみ部隊も存在するとかなんとか?
クレハ君のこれから楽しみにしておいてくださいね。
クレハ君『さぁ!僕の仲間達でレッツゴー』
月人『どこへにだよ、、、』
クレハ君『夢の世界です(キッパリ)!』