白の書&黒の書・参考記述
【これまでのあらすじ】
《第1章ー人形と怠惰の白き書ー》
【第1部「なぜ騎士団長は志半ばにて死んだのか」~第15部「その言葉は誰に届くのか」】
〇風の国ヴォルテックシアの騎士団長のジェラルド・カレッジは、森に現れた錆人形の集団を排除する為に親衛隊を率いて排除に向かう。
〇しかし、《蒼炎》という青い炎を操る化け物に殺され、自分の身体を持って行ってしまわれる。
〇女死神の力によって、錆人形の身体を手に入れたジェラルド。
〇身体についた錆を落とすため癒しの泉ヘイロンに向かう。
〇奴隷馬車にて、龍人の奇形児であるアケディアと出会う。
〇癒しの泉ヘイロンで身体の錆を落とす。
〇ラスティードールの死体に灰色の紙飛行機が落ちて、ウルフヘズナルというバケモノへと変わる。
〇錆人形の特性を理解したジェラルドによって、ウルフヘズナルを撃退する事に成功する。
〇女死神はウルフヘズナルとの戦闘でダメージを負って、死者の国へと帰って行った。
《第2章ー誤解とダークエルフの黒の書ー》
【第16部「次に繋げるためにどういう選択するのか」~第31部「彼女とどれだけ近付けたのか」】
〇ヴォルテックシアに行くため、ジェラルドとアケディアの2人は馬車に乗せて貰う。
〇馬車にあった「研究用資料」という箱から、青い炎の刺青を付けたダークエルフ、ラースを発見する。
〇ラースを注文したのは、【ツバイト村古代文献研究施設施設長】のユーリ・フェンリー。
〇ラースに話を聞くと、妖精の友達であるインヴィディアに対してユーリ・フェンリーが青い炎の刺青を施し、そしてインヴィディアが3日前から居なくなってしまっていると。
〇ジェラルドは協力を申し出るも、なにか裏があるんじゃないかとラースは拒否。ジェラルドは自身の救済の意思について考え始める。
〇考えが纏まらないジェラルドは剣を振って、鍛錬をして頭をすっきりしようと考える。
〇魔力の訓練のためにウルフヘズナルの右腕に取り付けて、魔力の鍛錬のために瞑想をする。
〇その際に、身体から漏れ出した魔力が青い炎として出ていた。←これをラースが目撃。
〇次の日、ジェラルドをラースが問い詰める。
〇そんな中、青い炎をまとった巨大狼がハイエナウルフ達と共に襲い掛かり、アケディアを誘拐する。
〇アケディアを探しに行くジェラルドとラースはそこで一応の意気投合を見せ、巨大狼が居るとされる雪山へと向かう。
〇雪山で巨大狼に追いかけられるアケディアを発見、その後ろに雪崩。
〇ジェラルドの提案により、ラースがアケディアを弓で撃って、アケディア自身を巨大狼にぶつけて撃退。雪崩も巨大狼の青い炎で消す。
〇ツバイト村へと辿り着く。←今ここ。
次回。
《第3章ー研究者と妖精の緑の書》
【キャラクター】
〇ジェラルド・カレッジ
風の国ヴォルテックシアの騎士団長で、マルティナ姫様など王族に強い忠誠を誓っている。剣術の才能しかなかったので、剣を極めている。《蒼炎》に身体を奪われ、女死神の力を借りて魔物である錆人形の身体を使って蘇って、《蒼炎》を倒すために旅をする。
基本的に考えるより行動という信条であり、人を助ける事を当然だと信じている。魔物である影響なのか、段々感情が薄くなっている。
錆人形の身体は他の魔物の身体をパーツとして取り込む事によって、その力を自分の力として取り組む事が出来る。
〇女死神
顔が見えないくらいにまで深々と被った漆黒のローブに身を包み、スラッとした170cmくらいの女としては高い身体つきとそれに似合う長い手足の、幻想的な雰囲気の女。ぷかぷかと浮かんでいて、キツネの仮面を付けている。手に大きな銀色の鎌を持っている。
《蒼炎》を捕まえに来るも、道に迷って《蒼炎》を捕まえるのに失敗するほど常識などが薄い。ヴォルテックシア王国に入れないために、ジェラルドと協力体制を取る。魔法技術が非常に高い。
〇アケディア
身体は少女と思われるくらいに小柄、だがそれに似つかわしくないほど大きい、成人男性と同じくらいの大きさの鱗に覆われた両腕。その緑色の硬そうな鱗は彼女の身体全体を覆っている。
龍人の奇形児。謝り続けるなど基本的に自分が悪いと思っていながらも、とりあえず謝れば良いんじゃないかと思っていて、ジェラルドは彼女の精神は歪んでいると思っている。戦闘のみならず、全てにおいて消極的でやる気がない。
その分、異常なほど防御力が高く、また寒さや熱などの温度にも強い耐性がある。
〇ラース
無口で、小柄な人形のような少女でダークエルフ。自分としては「エルフは成長が遅いだけ」と思っているが、ミルクなど常に身長を高める努力をしている。弓の腕だけは自信があり、訓練では誰もが羨むほどの結果を出せる優等生。だが本番の際には緊張のあまり実力を発揮出来ない。
昔、友人のインヴィディアを間違えて弓で撃った経験から、実戦で相手を見て撃つ事が出来なくなるトラウマを持っている。自分の信念を大事にしており、思い込んだら一直線。
〇ガヤ&ボヤ
2人組のチンピラ。ジェラルド・カレッジの名前を語った《蒼炎》によって大量の奇形児を王都に運ぶ予定だったが、集魔草によって集められた魔物で命を落とす。
〇商人
ツバイト村まで【研究用資料】としてラースを届けに行く予定があった商人。ジェラルドとアケディアを馬車に乗せる。
〇ウルフヘズナル
《蒼炎》の魔力が宿った灰色の紙飛行機がラスティードールと融合して生まれた生物。
身体が破壊されようとも、本体であるラスティードールの身体が一部でも残っていれば、魔力が宿った火炎にて身体を再生する事が出来る。
本体である《蒼炎》と通信する事は出来ず、ただ周囲に残った生存者を排除するため存在する。
〇巨大狼
ハイエナウルフが謎の力によって狂暴化した姿。
巨大な身体と見に纏った青い炎を使い、ハイエナウルフを操って攻撃する。異常にラースに執着する。
〇《蒼炎》
ジェラルドの身体を奪った男。青い炎を操る。女死神曰く、国家転覆を何度も行った凶悪な犯罪者。現在はヴォルテックシアの王都に居る。
〇マルティナ姫
ヴォルテックシアの王都の姫で、ジェラルドを信頼している。
〇ルルゲイル
騎士団の中でも長物、つまりは槍などの武器を扱うことに対して長けている女騎士。ジェラルドから戦闘指南を受けており、彼の事を隊長として尊敬している。
〇インヴィディア
妖精で、ラースと仲が良い。ユーリ・フェンリーに連れて行かれてしまった。
〇ユーリ・フェンリー
ツバイト村古代文献研究施設の施設長。ラースとインヴィディアに青い炎の刺青を施し、青い炎を操る事が出来る。ラース曰く、毒を主に使うらしい。
【主な舞台】
〇ヴォルテックシア
風の国。火の国、水の国と並ぶ三大国の1つであり、風の大魔石フェルス・ヴィントを有する大国。
〇フランメシア
火の国。風の国、水の国と並ぶ三大国の1つであり、火の大魔石フェルス・グルートを有する大国。
〇シュトルーデルカ
水の国。風の国、火の国と並ぶ三大国の1つであり、水の大魔石フェルス・ヴァッサーを有する大国。
〇癒しの泉ヘイロン
元々はただの池でしかなかったが、数年前に数匹の妖精達がその泉の中に投身自殺するように何匹も、泉に癒しの魔力を持って死に続けたために生まれた回復の場所。ジェラルドの身体の錆を落とした。
〇ツバイト村
近くにある山で採れる黒い鉱物と、近くで牛や鶏などを飼育しているだけの、二、三十年前までは特に見所もない普通の村であったが、二、三十年前に飛来した四角い謎の物体が空から落ちてきた村。
ユーリ・フェンリーが施設長を勤める古代文献研究施設がある。
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