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「あれは俺の中の妖精〈フェアリー〉が囁いたんだ。
俺ではない俺が言ったんだ。
昨日の出来事は忘れてくれ。俺の許嫁〈フィアンセ〉」
「何が『俺のフェアリーが囁いた。俺のフィアンセ』なの?」
彼女はニコッと微笑みながら言った。
俺の中二病になりきれてないこのセリフになんのツッコミもなく、只々ジィーと此方を純真な眼差しで見つめてくる。
や…やめてくれ!俺が悪くないがごめん!と心で謝りながら
この転校生としての一日目が始まった。
〜バカと恋と非リア充〜
第一話転校一日はモテ期(笑)
高校二年生。
そろそろ学校にも慣れて友達もできて気が緩み謹慎になる生徒が増える頃でもあったりする。
そして恋の年でもあり部活なら自分の時代が来て楽しい時期だ。
しかし俺には関係ない。何故なら俺は転校生だからだ。
訳ありで俺は転校した。だからピカピカの一年生なのだ!
とか言ってる場合ではない。言ってる余裕があるならあんな前置きをしない。Yes!例えるなら修羅場ってやつですね!キリッ
フッ…転校一日はモテるのが通常。意味は違えど人は集まる。
そう集まる。何故か俺の周りはクラスの生徒だけではない。それもそのはず、今ここは体育館。全校集会だ。っても俺のためではなく始業式のため。俺はオマケ。そしてここの学校では校長からではなく生徒会長から呼ばれて壇上に上がり紹介された。それて俺は確か
「可愛いですね。俺の妻になってください。」って言った気がする。いや生徒会長が可愛すぎてね?
そして事件は起きた。まず生徒会長様のファンクラブが出てきた。
お前らはお通ちゃん親衛隊か!ってくらいにモテないオーラを纏ったヤツが出てくると思えばメンイケが出てきた。そうメンイケ。ごめんなさい。イケメンです。そうですイケメンです。しかし間違えてはいけないのはモテるオーラを纏ったメンイケが出てきた。おかしくね??
そして親衛隊メンイケの中でもメンイケな男から一言。
「死ねクズが。モテないからって調子のんな。お前みたいなクズが付き合えるわけないだろ。大人しくアニメ見とけ。」
「ひぃぃ。。メンイケさんって言葉使い怖い」
あっ。心の声が。その刹那。
「メンイケってww」
「イケメンって言えよw」
「メンイケww」
「こらークズが私の◯◯様に気安く話しかけんなー!」
「そうだ!私達の親衛隊に話しかけんな!見るな!病気うつるわ!」
などと言う事がでてくるし親衛隊の親衛隊みたいな。アイドルの親衛隊が好きな親衛隊が出てました。
そして壇上には俺の前に親衛隊の親衛隊(女の子中々可愛いと不覚にも思ってしまった五人)とその後ろにメンイケの三人と生徒会長様。
俺は察した。これは戦争が起きる。俺の命は今ここで尽きると。
しかしそうはいかなかった。
「待って!」と言う声が体育館入り口扉から聞こえた。
ふと皆が見ると一人の女の子がいた。制服は違っていた。
タイミング的には花嫁と誓いのkissをする瞬間にドアを開けてその結婚待ったー!その人と結婚するのは私よ!
とか言って、◯◯。でもお前は。
ごめんなさいね。けど私は貴方の事が。とかとかドラマみたいな感じに似ていた。
そしてその花嫁…いや制服の違う女の子は走ってきた。俺も走ってきた。
そして俺は後ろからだれかに押し倒されてしまった。
会場…いや体育館中の空気がシーンとした。
これはまさかの花嫁が後ろからしがみついてダメ!と言ってまさかの展開!?ってな感じの空気だ。
俺は「イッ…っ。。あ。」
痛さを我慢できず声にだしながら起き上がろうとすると首をしめられた。
いや抱きしめられているのだろう。
周りの空気からそう読めた。
そして耳元で「はい。貴方の妻になります。」と生徒会長様からの返事が来た。
マジか?…と俺は疑いながらも口を開けたままヤッター!と叫ぼうと抱きつかれたまま前を向いたら違う制服の女の子が言った。
「私と言うフィアンセがいるのに浮気?」
俺は?で頭がいっぱいだった。
ありえない話だ。
そんなのはドラマだけだと信じたかった。
しかし目の前の現実は待ってくれず
俺の記憶はそこで終わっている。