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テルテルボウズ  作者: 尖角
死と幽霊
9/17

幽霊ノ身体デ









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 ―――――





















 フワフワと浮かぶだけの、雲の上の世界。


 私がそんな世界に来てから、数時間経った頃―――


 私は幽霊の身体に少しずつ慣れ始め、天と地の行き来が自由になってきていた。




 だけど、そんな私には帰る場所が存在しない。


 現世に戻ることも、来世にも行くこともできない。


 私は行き場を失った浮遊霊。


 ただただ、そこにフワりと浮かんでいることしかできない。






 私が今見ている、広いスクランブル交差点。


 そこには青信号になって横断歩道を渡りはじめる歩行者がいた。


 その中には携帯で電話している人もいるし、俯きながら歩いている人もいる。


 悲しげな人々、 今にも自殺をしようとしている人がこの世には溢れている。


 だけど、私はそれを実行した人間。 もう、生き返ることは叶わない。


 まぁ、だからといって、別に生き返りたいわけじゃないんだけれども、成仏はしたいと思っている。



 ――で、私は考えていた。


 死んでから、現世に残るのではなく成仏してあの世に行く方法を。


 だって、幽霊になって現世にいるんじゃあ、この世との縁は断ち切れていない事になる。


 そもそも、私がしたかったことは“この世との縁切り”。


 だから、私は未練も何も残っていないこの世から、完全に成仏したいと思っていた。











 だけど、馬鹿な私には成仏する方法が全然 思い浮かばない。


 ――さて、どうしたものだろうか?


 私はそんなことを、フワフワと空を旅しながら考えていた。


 だけど、“ピンッ”とくる案が全く浮かばない。


 ――どうすればいいのだろうか?


 私は成仏する方法について何時間も悩んだ結果、疲れ切っていた。



 だけど、そんな時、目の前に死んだはずの木村が現れたのであった―――――。
















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