終ワラナイ物語
全ては彩音ちゃんの所為。
だからと言って、私に彩音ちゃん恨むことはできない。
だって、殺す相手に彩音ちゃんを選んだのは私自信だから・・・。
だから、恨むなら彩音ちゃんじゃなく、自分を恨むべき。
だけど、そんな私は今なにをすべきなのだろうか・・・?
それは、“成仏”。 私は“成仏”をしなきゃいけないのである。
だから、私は次のターゲットを決める旅に出ることにした。
私「そうだなぁ・・・」
「彩音ちゃんの彼氏・・・」
「いやっ、今は彩音ちゃんが死んじゃって彼氏じゃないから、元彼氏になるのかな?」
「わかんないけど、将也君にしてもいいなぁ・・・」
「だけど、どうせ殺すなら、もっと面白い、何か特別な人でもいいよなぁ・・・」
「例えば、お母さんとか・・・学校の先生とか・・・政府のお偉いさんとか・・・」
「さぁて!! 誰・に・し・よ・う・か・な・神・様・の・言・う・通・り―――♪」
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私は彷徨う。
私は世界を彷徨う。
迷い惑わされ、私は世界を彷徨う。
フワフワと空を舞い、サラサラと地を駆ける。
死なんて誰にでも訪れる物語で、私はそれを運ぶ存在。
死なないなんてことはありえない。
それは夢物語で、この世には存在しえない物語。
誰もが信じている都市伝説。
誰も信じていない都市伝説。
私はその一部となった存在。
心は彼方、死は近く、夢は遥か、自殺は傍に。
夢が夢である内は、人間 幸せ。 想いは届く。
死して思うは、誰かの事で。
死んで叶わぬ夢があるから、想いはきっと届くはず。
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だから、私は誰かを殺す。
無限に続く負の歯車は、ここでは絶対終わらない。
それに続く誰かは、負の連鎖の始まり始まり―――――。
~ E N D ~




