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テルテルボウズ  作者: 尖角
テルテル坊主
15/17

可笑シイ世界






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 可笑しい・・・おかしい・・・オカシイ・・・?


 絶対にオカシイ!! 木村は“成仏”できてたのに・・・。






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 ――彩音ちゃんが私を問い詰める。


 ――しかし、私は口を堅く閉ざしたまま、何も話そうとしない。


 ――だって、私はもうすぐ“成仏”してしまうのだから。


 ――だから、私が少しの時間 話しをするのをやめてしまえば、彩音ちゃんは強制的に自力で答えを導きださなければならない。


 ――だって、誰も頼る人がいなくなるのだから・・・。






 私がそう思い始めてから、少なくても数分の時が流れた。


 しかし、なかなか“成仏”できない。


 木村の時は、私と出会ってからすぐに“成仏”できていた。


 しかし、私はできない。 一体、なんで・・・?


 ――私は考えた。 しかし、答えは『わからない』・・・っだ。


 ――私は一体どうすれば・・・?? 私はさらに考えた。



 だが、そんな時に、彩音ちゃんが怒って、怒鳴って、私の前から消え去った。


彩「もう、楓花なんて知らない!!」

 「何も教えてくれないし、うわの空でいるし・・・」

 「楓花なんて大っ嫌い! 楓花なんて、死んじゃえ!!」



 そうやって、飛んで消えていく彩音を、私は追いかけなかった。


 だって、必要ないんだもん。 あんな関係のない子なんて、どうでもいいもん。



 そして、私は彩音ちゃんの言葉を聞いて思った。


私『「死んじゃえ」って、もうすでに死んでるしww』

 『やっぱり、彩音ちゃんは本物の馬鹿なんだなぁ~』

 『さぁてとっ!!』

 『後は“成仏”するだけなんだけど、なんでか知らないけど出来ないし・・・』

 『私って、これから先、一体どうなるんだろうなぁ~?』

 『なんで、私は木村と違って“成仏”できないんだろ・・・?』

 『なんでなんだろ? わかんないやっ・・・アハハ・・・わかんないやっ!!』











 その時の私は気が狂っていたのだろう。


 いいや、自殺してから、私の気は狂ってしまっていたのだろう。



 親友だった・・・。 いいや、親友の彩音を殺そうとしてしまった。


 それは、私の気が狂ってしまっていたから。 私の気が狂っていたから。


 そもそも、私の気は、木村が死んだ時から狂ってしまっていたのかもしれない。


 だが、もう今はそんなこと、どうでもいいんだ・・・。


 ただ、私がすべきことは“成仏”ということだけ・・・。


 それだけが、私の唯一すべきことであり、最後の目標である。


 だから、私は考えた。 独りぼっちの世界の中で、私は“解決策”を考えた。

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