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お葬式の午後に

健ちゃんは、何を隠しているんだろう…。


“…山口、あのさ、実は俺…”


あの言葉の後に、健ちゃんがあたしに伝えたかった言葉は、一体何だったのだろう…?


…そんなしゃくぜんとしない気持ちを抱え込んだまま、健ちゃんが帰った日の翌日の午後。

あたしは自分の部屋のベッドの上で横になりながら、ゴロゴロとしていた。


ふと、ベッドの横の台の上に置いてある目覚まし時計を見てみれば、もう午後の14時…。

きっと今頃、風間コーチのお葬式がり行われているはず…。


…昨日、喪服姿で風間コーチのアパートへお手伝いに向かったお母さんは、そこでお手伝いをしながら、そのままお通夜にも出席し、結構夜遅くになってから帰って来た。

そして今日もまた…喪服に着替えると風間コーチのお葬式へと出掛けて行った。

あたしも行ったほうがいいのかとお母さんに尋ねたのだけれど、どうやら水球クラブ内での話し合いの結果、卒業生にも連絡網が来て、現リーダーの男の子が一人、水球クラブの生徒代表で出席するということが決まったらしく…他の生徒達は誰も行かなくてもいいということになった、とお母さんは話してくれた。

お父さんはお父さんで、別の事件の仕事が入ったようで、あたしが起きたときにはもう家にはいなかった。


また一人でお留守番…。

お菓子でも食べようかな…。


どんなに釈然としない気持ちでいても、やっぱりそこは中一の女の子!

お菓子に勝るものなんて…多分、ない。

確か冷蔵庫の中に、取って置きのプリンが1個だけあったはず…。


あたしは少しウキウキしながら、ベッドから飛び起きると、二階の自分の部屋から階下のリビングへと向かう。


…そのとき


“ピンポーン”


玄関のチャイムが鳴る。

階段を降りかけていたあたしは


「は~い」


と返事をしながら、急いで階段を降りて玄関へと向かい鍵を開けると、ゆっくりとドアを開いた…。

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