3話 ナカマダイジ
「う、う〜ん…あれ俺…生きてる…??」
目を覚ますと、俺は森の中にいた。どうやらここで寝てたみたいだが、落ちたところは草原のはず…なぜ…?
「あっ、目覚めましたか!」
「え、と…。キミは…?キミが助けてくれたのか…?」
「はい、そうですね!私、翼魔族のカミラと申します!魔王様!!」
「―――魔王様?」
カミラと名乗った少女は俺のことを魔王と呼んだ。…俺が魔王?あの王野郎には悪魔だとは言われたが…、第一俺は元の世界だとちゃんと人間やってたぞ…?
「あ〜その、何で俺を魔王って…?俺、別にそういうんじゃ…。」
「またまた〜。私を試してらっしゃるんですか?あの姿を見れば魔族なら誰でも分かりますって〜。」
「あ、あの姿…??」
マジで心当たりがない。人違いなんじゃ…?いや流石に違うかな…。それにしたって分からなすぎて怖い…。
「あ〜……自覚ない感じですかね…?魔王様が草原に着地する直前、全身が黒く染まりまして、そのすぐ後地面に衝突したんですけどダメージが無かったんですよ!これが魔族の村に伝わる魔王様像とそっくりで!」
そうなの…?俺そんな事してたの…?黒に染まるってなに…、めっちゃカッコいいじゃん…。あ〜〜見たかった!まぁ、それはそれ。とりあえず、早く戻ってアオイと合流して王様一回ぶん殴らねぇと…。
「ん〜なるほど。オッケー、助けてれてありがとう。最後に、王城ってどっちにあるか教えてくれない…?」
「王城なら、ここから南東でウライ大陸の中央にありますが…、向かうんですか?」
「あぁ。」
「――なら、私もついて行かせてください!」
あ、マジで?てっきりここら辺住処にしてると思ってたんだけど。ついてくるだけなら全然いいけども…。
「まぁ良いけど…。ちなみに、なんで?」
「魔王様、多分ですが王城から飛ばされた感じでしょうし色々思うところはあるでしょう?私も…いや、私たちもこの国には魔族というだけで故郷を奪われた恨みがあったりするので色々鬱憤が溜まってるんです。なのでついてって発散したいなぁ、と!!」
「あ〜なるほど…?」
故郷奪われたって何それ怖い。急に重い……。ていうか、この国そんな事してんのかよ!?結果論だけど従う事にならなそうで良かった〜。
「それじゃあ、ついて行かせていただきます、魔王様!」
「あー、俺の名前はカナタだ。そう呼んでくれ。それと、敬語もなるべく外してくれると助かる。」
「…?えと、なんででしょう…?」
「いや、ついてくるってことはもう仲間だろ?仲間とはなるべく対等でいたいじゃんか。」
「なるほど…!!りょうか…いや、分かった!ハルキ様!!」
「あ、様は付けるのね」
カナタ:知らない間に暗黒に染まってたらしい
カミラ:過去が割と重めなようでそんなに重くもない




