人間じゃあないよ
前回が少し激しかったので今回はワンクッション入れました。
一両、二両、三両、四両、と走りすぎていく。
「おねがいっ!!」
そう言って最後の体力を使ってドアを開ける。
【バタンッ!!】
「っわ!!びっくらしたぁ、心臓止まるから脅かせんなよ!まあ、俺に心臓無ぇけどwっへへへへへへへ」
そう言って目の前にたたずんでいるのは人間の姿をしていない車掌姿の化け物だった。
【ドタっ】
その瞬間ハナの意識は闇へと落ちた。
「、、、、。んうんんん、、、。」私、なんか悪い夢見てたみたい、、えーと、何だっけ、?ああ、化け物列車で死ぬところだった夢だ。。。又、日々のストレスと悪夢症のせいだな。。。でも、現実より生き生きしていたような気がしたな、、、なーんてあんな夢現実にあってたまるか、、
「お、やっと起きたか嬢ちゃん。俺怒ってるぞぉ~!」
「きゃぁああああああ!!」なんなんだコイツッ!?
そこには顔の右半分が人間、?いやゾンビにちかいか?で左半分が骸骨の車掌姿の化け物がいた。
「おいおい、でけぇ~声だすなよぉ、俺うるさいの好きじゃあねんだよ」
【バスッ!】
ショックで思わず寝ていた座席シートから転げ落ちる。
「おい、大丈夫かぁ~?そう怯えんなよ、結構悲しいぞ?まあ、俺に血も涙も文字通り無いんだけどなぁwへっへへへへへへへへ」
なんなんだコイツっ??夢なんかじゃあ無かった、、私は確実にヤバイ状況にいるっ!!
「あ、あんた誰よっ!!私はなぜこんなところにいるの?ここはどこっ!?あんた含め、あ、、あっの化け物たち一体何なのよっ!?」ハナは分かりやすく怯える。
「一気に質問をぶつけてくんなよぉ、一々うっせぇなぁ。まず、1つ目俺はこの列車の車掌『湊 囚時』。2つ目君がここにいるのは俺も謎だから知らん。3つ目、ここは幽霊専用の列車『幽霊電鉄』だ。4つ目、あの方たちはご乗車してくださってるお客様だよっ!俺が全員に頭下げてきたんだから感謝しろよなバカ不良クソビッチっ。」
「誰がバカ不良クソビッチだよっ!!この、、この、もやし骸骨っ!!骨なしチキンっ!!」なんなんだ、説明を聞いても分かるのはこの車掌がくそうざいってことだけだ。
「ちょっと待って、頭痛い。自殺しようとしたら失敗して変な電車に乗るし、化け物には追いかけられるし、走ったせいで服も体もボロボロだし、おまけにやっと意思疎通できる奴にあったかと思えばクソうざい半分腐りかけの骸骨だし、、、」
「、、。、。君、、自殺しようとしたんだ、、、」骸骨『囚時』そっとつぶやく。
「んっ?なんかいったっ!?」
明らかに不満の満ち溢れた物言いで聞き返す。
「いや、何でもないさ。それより、俺も車掌として君に聞きたいことが山ほどあるんだけど、、?」囚時も負けじと少し怒気を込めた物言いで返す。
「今、だるいから後にして。それよりタバコ、タバコと、、、」囚時の事など気にも留めず両方のポケットをごそごそしだす。
「ったく、さっきまで怯えてた奴が、、呆れるな。最近の子ってこんな怖いもの知らずなのぉ~」そう言ってる途中
「っあああーーー!!無い、無い、タバコもガラケーも、全部ないっ!!クソっマジだるい!!」髪をくしゃくしゃにしながら怒鳴り散らす。
「だーから、一々お前声でけぇって。しかもお前未成年だろうが、、」
「ああ、マジだるい。あんた一回黙ってて!!」
「コイツっ、、、はあぁ、、とりあえず、話があるからこっち来なさい」呆れつつ囚時はハナの手首をつかむ。
「やだ!ちょっと、何すんのよ!!」ガチきもい、この骸骨触ってきたし、、、
「つって、出れねぇし。どうせ行き場所なんて無ぇんだからさっさと来いっ!!」
どうでしたか?囚時って割とかっこいいイメージなんです。学生服が似合いそうな。もし機会があればトゥウィッターのほうでイメージを公開したいと思います。