子供は無責任を許さない
やっぱり、物語を考えてる時が一番心地いいですねw落ち着きがない自分からしたらこの時間が唯一落ち着きがある時間ですね。
「待て、止まれ」囚時が突然声色を変えて言う。
「分かってる」ハナの視線の先には推定4,5歳程度の子供がこちらをじっと見て立ち尽くしている。
「あれは、、、」
辺りには異様な静けさと微かに水の流れる音がする。
子供は今のところ一人しかおらず、大体間の距離は10メーターちょいあるかなくらい、子供の様子を見ようとすると目がかすんでぼかしがかかったようになる、それでも生きてる人間でないことは確かである。
「囚時どうすればいいの?」ハナは小さい声で横にいる囚時に話しかける。
「っへ。子供だぜ・ビビることないさ。」そう軽口をたたきながらも囚時は思考を巡らせていた。子供は生きて経験したことが少ないからこそ感情が多くたまりやすい、特に恐怖や憎悪は一丁前に大人より強いことがある、それはさておきこれからコイツは何をしてくるのだろうか?まず、状況を整理しよう。ここは神寄の村付近に見える、音からして近くに水辺がある、木々のせいで見通しはよくない、子供は一人、そしてハナ、俺、持ち物はハナ、子供は不明、俺は絆創膏、食いかけのガム、ヨーヨー、ボールペン、乗務員手帳だな。いずれにせよ、状況はあまり良くない。
状況の整理に用いた時間わずか2秒。
「あなた、一人?お姉さん、幽霊電鉄の人たち。怖がらなくても大丈夫だよ。助けは必要?」ハナがいきなり口を開く。
「おい、いきなり何言っ、、っう!!」囚時はそう言いながらハナの方を向く。そうすると視界の端に子供の頭サイズの白い球体がわずかだが映り込んだ。
「おいっ!後ろだっ!すでにガキの対象になっていた!!」そう囚時の叫びと共に二人は後ろを振り向く。
そして目に飛び込んできたのは、、、
びしょびしょに濡れた子供たちが囚時達を囲むようにして手をつなぎ立っていた。かたち的にはカゴメに似ている。
「一体何なの?これはっ!一体っ!」そう言いながらハナはまた後ろを振りかえる。
その時、ちょうどさっきまで見ていた子が左右の子供と手をつなぐ瞬間だった。子供の顔が浮き上がる、目は黒く、赤黒い涙と共におぞましい笑みを浮かべている。
『かたーすごけめてかくごるめしういしおろかのあしさょんうしねねんなだんーでれkvんdふぇdんえのvんうぇんうぇねwのvうぇのvw』子供たちは一斉に聞き取れない言葉でまるでお経のように何かをつぶやきはじめる。それと同時に囚時達の周りを回り始める。
【ぐじゅっ】
その時、囚時とハナの間の地面が急に緩くなった。
「まずいっ!逃げるぞっ!」囚時が声を荒げる。恐らく、こいつらは強い怨念を持っている。そして、俺らの何らかの行動がトリガーとなって襲ってきている。
ハナが怯えた顔で走り出そうと一歩目を踏み出す。
【ぐにゃあ】
その瞬間、ハナが右足に体重をかけた瞬間、右足が地面に沈んだ。
「なんなのっ!これぇっ!!」そしてハナがあることに気づく。
「ま、、まわっている、、、、、」そう、ハナと囚時の間の地面、子供たちが回る円の中心の部分が、子供達の進行方向の向きで渦巻き状にゆっくりと回っていた。
最近、休載が多い事ことについて深く謝罪申し上げます。