2.1柱_閑話_巫女と猫
連休中とはいえ、趣味に時間を割いていると中々執筆の時間が無くてですね(;^_^A
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ただの言い訳です。はい……。
居間の賑わいを聞きながら、巫女は自分の部屋の縁側で一人。
月と料理の余りを肴にお猪口を呷っていた。
と、そこへ。
「立巳ちゃぁん。俺にも一献くれねぇかぃ?」
「……ミルクでも飲んどれ。」
巫女はそう言いつつも、もう一つ用意してあったお猪口に酒を注ぎ、盆の上に置いた。
猫はそれを肉球で掴み、呷る。
「ふぅ……どうしたぁ。やっぱり心配かぁ?」
その言葉に巫女は一瞬キッと猫を睨んだものの、すぐに目を月へ戻してお猪口をあおる。
「そりゃそうじゃろ。結局あ奴らにも背負わせる事になるかもしれんのじゃから……」
そう言う横顔は、悔しさや申し訳なさといった感情が読み取れる。
「どのみち結界は綻び始めていたんだぁ、なら良いタイミングだったと思わねぇかぁ?」
巫女は何も言わない。
確かに八塩の言う通りではある。
だがそれでも、文字通り自分の身を捧げてまで守ろうとした子が、結果的に一族の運命に巻き込まれてしまう事には口惜しさを禁じ得ない。
「まぁ、なるようになるさぁ。それによぉ、アイツらなら大丈夫な気がしねぇかぁ?」
猫は酒をお猪口に注ぎ、一口。
巫女は何も言わず、ただ月を見つめている。
一人と一匹。
並んで座る縁側を、明るい月が照らしている。
最後まで読んで頂いてありがとうございます!
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気に入ってくださったら幸いです。
最後までの結末や展開は考えているんですが、私の低い文章力でうまく展開を持っていけるかどうか……。
生暖かい目で見守ってください。