病院
「ここか」
僕が見つめる先にあるのは大きな総合病院。
僕の友達、真琴が事故にあいこの病院に入院しているという。
幸い打ちどころは悪くなく骨折だけですんだみたいだが少し心配だし見舞いにこいとゆうのでこの病院まできたのだった。
ウィーン
自動ドアをくぐりため息をもらした。
はぁ…なんで病院ってこんな人いるんだ。
そんな事を思いながらエレベーターへと進んだ。
チンッ
エレベーターが開いた瞬間 "なにか"いる。
直感的にそう思った。
僕は少し気配を感じる程度には霊感があるほうなのだがこの感覚は初めてだった。
気配はあるが誰一人乗ってない。
僕はなにも考えないようエレベーターに乗った。
確か5階に病室があるって言ってたよな…
5階のボタンを押すとエレベーターが動きだした。
やっぱり僕の後ろになにかいる…
この狭い空間に得体のしれないなにかがいると思うとゾッとした。
ドクッドクッ…
心臓が早まるのを感じる。
3、4階…その"なにか"は上に昇るにつれ徐々に段々と近づいてきている。
でも僕は絶対振り向いたらいけない。
直感的にそう感じたのだ。
5階。その時にはもう自分の耳元まできていた。
頼む!!早く開いてくれ!!
心臓の音はピークに達している。
チーン。
ドアが開くと真っ先にそこから駆け出そうとした。
助かっ…
ドシッとした感覚とともに
「なんでわかったん?」
僕の耳元で低い声が聞こえた。
「うわぁぁぁぁぁっ!!!」
僕は怖さのあまり病院ということも忘れ駆け出していた。
途中看護師さんとすれ違い
「走らないで!!」
と言われたが怖さが勝ち無視して走っていた。
ここだ!真琴の名前を見つけ勢いよく病室に飛び込んだ。
真琴はびっくりしたような顔で
「どうした、そんな慌てて」
と言われた。
それからさっきあったことを話しをしたがもちろん信じて貰えるはずもなく、たわいも無い会話をしていたら僕は落ち着きを取り戻していた。
「じゃあそろそろ帰るよ」
話しこんでいると時間がたっていたのでもうこんな時間かとびっくりした。
「おう、ありがとな」
僕は病室をでた。
またエレベーター乗るの嫌だな…
ちょっとしんだいけど階段でいくか。
そう思い歩いているとさっきの看護師さんと目があった。
あっ…さっきの看護師さん。
注意されたのに悪かったな…
そう思いお辞儀だけして通りすぎようとしたときだった。
「あれ?君、さっき一緒にいた男のこは?」
「え?」
僕は言ってる意味がよく分からなかった。
「あなたにおぶってもらってたじゃない」
!!!?
もしかして…
僕は思った。
エレベーターに乗ってた"なにか"は男の子だったということに。
僕はふと真琴がいる病室に目をやる。
まさか…な。
その後どうなったのか僕はわからない。